新Mmの憂鬱、オルガノイドでNASHのGWASや新薬スクリーニングに成功した
皆さん、お元気ですか? 今日はとっておきの報告があります。
●Miyaman’s Recommendation on the event of LINK-J
これは面白そうです。9月8日開催、「MEDISOセミナーシリーズ~医療系ベンチャーの壁を超える~vol.07交流編:先輩起業家から学ぶ、医療系ベンチャー起業の心得」、何事も先達はあらまほしきものです。虚心坦懐に皆さん交流いたしましょう。以下より詳細を確認の上、お申込み願います。
https://www.link-j.org/event/post-6386.html
●2023年10月4日から6日、一ツ橋会館で第14回国際先端ゲノムワークショップが4年振りで開催。ゲノム解読完了20周年で、NHGRI所長のEric Greenがキーノート講演「Creating the Fourth Chapter of Human Genomics」を講演。ヒト・ゲノム完全解読が完了後の次の一手が明らかに!
https://14agw.jp/en/index.html
本日午前中に21世紀メディカル研究所再生医療部会のセミナーで久しぶりに興奮しました。米国Cincinnati Children’s Hospital Medical Centerの武部貴則教授の講演です。武部教授は国内外に6つの研究室を主宰し、9つのバイオベンチャーを創業しています。次世代の再生医療、つまり臓器創製に挑戦しており、現在はその途上にあるオルガノイドの最新研究動向をお話いただきました。一番びっくりしたのは、24人のiPS細胞から分化した肝臓のオルガノイド群の解析で、1000人以上の患者を対象したゲノムワイド連鎖不平衡解析研究(GWAS)でやっと探り当てた疾患関連遺伝子変異を釣り上げたことでした。GWASは巨大化し、100万人のゲノム・データを活用する研究も珍しくなくなりましたが、この肥大化にiPS細胞由来のオルガノイドが止めを刺しかねないのです。新たな疾患遺伝子探索の道が拓かれました。
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