イノベーター列伝1巻アビガン(1)
認可迫る我が国発の新型コロナ治療薬「アビガン」の創造者

9月23日に富士フイルムがインフルエンザ治療薬、「アビガン」(ファビピラビツ、富士フイルム富山化学)が、新型コロナウイルスに有効性を示したという治験結果を公表、10月にも我が国で適応拡大することを発表しました。レムデシビル、デキサメタゾンに続く、先進国で認可された第3の新型コロナ治療薬となります。点滴静注が必要なレムデシビルは重症患者、デキタメタゾンは炎症症状の抑止、そしてアビガンが軽症から中等症患者が重症化することを防ぐ効果が期待されえいます。現在、我が国の新型コロナウイルスの死亡率は0.1%程度まで下がってきましたが、アビガンは入院を抑止し、新型コロナをインフルエンザ程度の脅威に収め、日常生活と共存できるようにする鍵を握っています。ひょっとしたら世界を救う医薬品となるかもしれないのです。

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宮田総研の合弁会社、㈱ヘルスケアイノベーション(HCI)が創成したHCI1号ファンドには第一三共、大日本住友製薬、兼松が出資、年末までに最終出資締め切りを行います。同ファンドが投資を決定した企業は現在ありませんが、逐次報告します。こうした企業群に関する執筆内容には利益相反が存在することをご承知願います。

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この奇跡の薬「アビガン」は、富山県の医薬品メーカー富山化学工業(現在、富士フイルムに買収され富士フイルム富山化学となった)の2人と、富士フイルムの2人のイノベーターの絶妙なカルテットによって生み出されたものでした。

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