皆さん、お元気ですか?

●BioJapan2024、2024年10月11日金曜日10時~@パシフィコ横浜
「日本のスタートアップが海外VCから資金調達するには」
再び旺盛な起業が始まった我が国のバイオ・ベンチャーの資金需要を満たすためには、残念ながら現状の日本の政府や機関投資家、そしてVCでは必ずしも万全ではない。一方、中国のバブル崩壊と米中関係の緊張から、再び日本に海外の投資家の関心が増大している。このチャンスを生かし、バイオ・ベンチャーの成長を加速するため方策を、キーマンと議論する。
https://biojapan2024.jcdbizmatch.jp/Lookup/jp/Seminar/u0 (事前登録ばまだ)

●宮田満のLINK-J 一押イベント 11月7日 14時から@日本橋LSビル
会員VC・CVC限定】VC Café ~グローバル製薬企業はここを見ている!〜Immunology領域のカンどころ〜。抗PD-1抗体の覇者、米MSD社の開発担当者の講演には注目。ライセンス担当者も同席します。知り合いのVCの紹介があればだれでも参加可能です。免疫治療薬を開発しているベンチャー企業は是非トライ願います。私も行きます。
https://www.link-j.org/event/post-8728.html

これはわが国が誇るべき研究成果であると思います。国立がん研究センター東病院の吉野 孝之副院長らの研究グループを中心に展開する、ゲノム変異プロファイル解析による大規模個別化医療(個の医療)研究、SCRUM-Japan GOZILAプロジェクトの集大成が、Nature Medicine誌に2024年9月16日発表されました。プロジェクトに参加した4037名の進行がん患者の解析データから、生存期間の中央値が倍に延長するという個別化医療の有効性が証明されたのです。今回の研究では血中にがん細胞から漏れ出たDNAを血液から検出するリキッド・バイオプシー(LB)が利用され、この手法が臨床現場でも卓越したがん遺伝子変異プロファイルを解析する手法である評価を確定しました。そろそろ治療法が無くなった末期がん患者だけに対象を制限しているがん遺伝子パネル検査・LBをもっと早期のがん患者への適応拡大する検討を始めるべき時が来たのです。効果のない治療を排除して、がん治療費辞退を節減する経済合理性もあると確信しています。

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新Mmの憂鬱が送るイノベータ列伝の2巻は帝人を救ったブロック・バスター「フェブリック」の誕生物語です。「フェブリック」は最近、エネルギー欠乏による疾患、例えばアルツハイマー病や心筋梗塞の治療や予防に注目され始めました。2019年9月に物質特許が切れましたが、今後、10年で更に飛躍する可能性すらあるのです。その誕生の秘密に迫ります。

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9月23日に富士フイルムがインフルエンザ治療薬、「アビガン」(ファビピラビツ、富士フイルム富山化学)が、新型コロナウイルスに有効性を示したという治験結果を公表、10月にも我が国で適応拡大することを発表しました。レムデシビル、デキサメタゾンに続く、先進国で認可された第3の新型コロナ治療薬となります。点滴静注が必要なレムデシビルは重症患者、デキタメタゾンは炎症症状の抑止、そしてアビガンが軽症から中等症患者が重症化することを防ぐ効果が期待されえいます。現在、我が国の新型コロナウイルスの死亡率は0.1%程度まで下がってきましたが、アビガンは入院を抑止し、新型コロナをインフルエンザ程度の脅威に収め、日常生活と共存できるようにする鍵を握っています。ひょっとしたら世界を救う医薬品となるかもしれないのです。

◎関連記事
https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/5451

◎利益相反
宮田総研の合弁会社、㈱ヘルスケアイノベーション(HCI)が創成したHCI1号ファンドには第一三共、大日本住友製薬、兼松が出資、年末までに最終出資締め切りを行います。同ファンドが投資を決定した企業は現在ありませんが、逐次報告します。こうした企業群に関する執筆内容には利益相反が存在することをご承知願います。

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この奇跡の薬「アビガン」は、富山県の医薬品メーカー富山化学工業(現在、富士フイルムに買収され富士フイルム富山化学となった)の2人と、富士フイルムの2人のイノベーターの絶妙なカルテットによって生み出されたものでした。

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何を試しても英国の天才化学者、英SmithKline Beecham社のGertrude Belle Elion氏が創製したアシクロビルを上回ることができない。1997年、袋小路に入った研究を打破するために、当時ウイルスチームを率いていた富山化学工業(買収によって現在は富士フイルム富山化学)薬理研究部の古田要介副部長が、ランダムスクリーニングに打って出たのです。今まで抗ウイルス活性が既報であった既知の母核の誘導体合成研究という富山化学の常識から飛び出したのです。当時の我が国の製薬企業の研究開発は悪口を言えば“物まね”でした。先行した外資系製薬企業が上市した新薬の分子構造を変えた誘導体によって、投薬間隔を延長したり、副作用を低減したりしたベター・イン・クラスの開発が中心でした。その慣習を破り当社初のランダムスクリーニングに挑戦しました。成功確率が低いことは、当然覚悟の上、吉田福部長は腹をくくったのです。

しかし何事にも、助走があります。ランダムスクリーニングをやると決める根拠となる先駆的な研究がありました。94年に研究所長に就任した、当時の富山化学富山事業所の成田弘和事業所長が整備を進めていた自社化合物ライブラリーの整備がそれです。当時はハイスループットスクリーニング(HTS)技術もなく、すべて手作業。しかし、幸運の女神は富山化学に微笑んだのです。スクリーニングを始めて、1年半でリード化合物T1105を選抜することができたのです。アビガン創製への道を開いたのです。

◎関連記事
イノベーター列伝1巻1
認可迫る我が国発の新型コロナ治療薬「アビガン」の創造者

https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/5451

◎利益相反
宮田総研の合弁会社、㈱ヘルスケアイノベーション(HCI)が創成したHCI1号ファンドには第一三共、大日本住友製薬、兼松が出資、年末までに最終出資締め切りを行います。同ファンドが投資を決定した企業は現在ありませんが、逐次報告します。こうした企業群に関する執筆内容には利益相反が存在することをご承知願います。

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