9月23日に富士フイルムがインフルエンザ治療薬、「アビガン」(ファビピラビツ、富士フイルム富山化学)が、新型コロナウイルスに有効性を示したという治験結果を公表、10月にも我が国で適応拡大することを発表しました。レムデシビル、デキサメタゾンに続く、先進国で認可された第3の新型コロナ治療薬となります。点滴静注が必要なレムデシビルは重症患者、デキタメタゾンは炎症症状の抑止、そしてアビガンが軽症から中等症患者が重症化することを防ぐ効果が期待されえいます。現在、我が国の新型コロナウイルスの死亡率は0.1%程度まで下がってきましたが、アビガンは入院を抑止し、新型コロナをインフルエンザ程度の脅威に収め、日常生活と共存できるようにする鍵を握っています。ひょっとしたら世界を救う医薬品となるかもしれないのです。

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この奇跡の薬「アビガン」は、富山県の医薬品メーカー富山化学工業(現在、富士フイルムに買収され富士フイルム富山化学となった)の2人と、富士フイルムの2人のイノベーターの絶妙なカルテットによって生み出されたものでした。

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何を試しても英国の天才化学者、英SmithKline Beecham社のGertrude Belle Elion氏が創製したアシクロビルを上回ることができない。1997年、袋小路に入った研究を打破するために、当時ウイルスチームを率いていた富山化学工業(買収によって現在は富士フイルム富山化学)薬理研究部の古田要介副部長が、ランダムスクリーニングに打って出たのです。今まで抗ウイルス活性が既報であった既知の母核の誘導体合成研究という富山化学の常識から飛び出したのです。当時の我が国の製薬企業の研究開発は悪口を言えば“物まね”でした。先行した外資系製薬企業が上市した新薬の分子構造を変えた誘導体によって、投薬間隔を延長したり、副作用を低減したりしたベター・イン・クラスの開発が中心でした。その慣習を破り当社初のランダムスクリーニングに挑戦しました。成功確率が低いことは、当然覚悟の上、吉田福部長は腹をくくったのです。

しかし何事にも、助走があります。ランダムスクリーニングをやると決める根拠となる先駆的な研究がありました。94年に研究所長に就任した、当時の富山化学富山事業所の成田弘和事業所長が整備を進めていた自社化合物ライブラリーの整備がそれです。当時はハイスループットスクリーニング(HTS)技術もなく、すべて手作業。しかし、幸運の女神は富山化学に微笑んだのです。スクリーニングを始めて、1年半でリード化合物T1105を選抜することができたのです。アビガン創製への道を開いたのです。

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イノベーター列伝1巻1
認可迫る我が国発の新型コロナ治療薬「アビガン」の創造者

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