新Mmの憂鬱、iPS細胞実用化第二段階進展を告げる臨床研究始まる
バドミントンといい、卓球といい、女子の日本一を争う決勝戦はすさまじいライバル同士の戦いとなりました。バドミントンの日本一を決める全日本総合選手権では、世界ランキング4位の奥原希望選手が世界3位の山口茜選手を接戦で下し、日本一となりました。また、全日本卓球選手権では、石川佳純選手が大逆転で伊藤美誠選手を破り、優勝を飾りました。伊藤選手は勝敗が決まった後、10分間も立ち上がれず「現実とは認められなかった」と敗戦のコメントを出すほどの接戦でした。もともとファンだった石川選手の涙にも、うるっときてしまいました。しかし、二つの決勝戦を見て、お互いを高めるためにはライバルが不可欠の要素であることを思い知らされました。しかも、この二組のライバルがお互いに相手をリスペクトしていることもすがすがしい。日本に世界一を争う可能性のあるライバルが存在する幸せをきっと感じているはずです。
再生医療の産業化は第二段階に進んだ!
2021年1月20日午後、神戸医療産業都市推進機構と神戸市が主催した再生医療産業化フォーラム2021 in 日本橋が、タイトルの意に反して完全オンラインで開催されました。最後のパネルディスカッションの座長を務めさせていただき、最先端を走るパネリストのご協力で、再生医療の産業化が次の段階に進んだことがくっきりと表れたとても面白い議論を展開できました。この内容を皆さんにお伝えしようと筆を執っていたら、何と同日、厚生労働省の再生医療等評価部会が、神戸市立神戸アイセンター病院が申請していた他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞懸濁液による網膜色素上皮不全症の治療効果を確認する臨床研究を承認してしまったのです。iPS細胞の実用化で果敢に先陣を切ってきた網膜色素上皮の臨床応用が、安全性確認から有効性確認へと進んだことを意味します。再生医療産業化フォーラムの内容は来週お伝えすることにして、急ぎこの臨床研究の意味を検証いたします。
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