新Mmの憂鬱、高血圧治療用アプリ、治療効果ではなく一休の頓智話で保険収載
皆さん、お元気ですか?
まずはお知らせです。いよいよペプチドリームの舛屋副社長とのガチンコ対談(9月8日午前12時から午後1時:無料LIVE)が迫って参りました。今回は打ち合わせ無しでぶつかります。テーマはペプチドリームの第二の創業の成否です。是非、ご期待願います。下記からお申込みをお急ぎ願います。700人を軽々と突破しました。お急ぎ願います。
https://www.link-j.org/event/post-4900.html
2022年9月1日、世界に先駆けて我が国で高血圧の治療用アプリ「CureApp HT 高血圧治療補助アプリ」(CureApp HT)が発売されました。いよいよデジタル・セラピューティックス(DTx)も潜在患者もいれて4300万人の高血圧という巨大市場に浸透し始めたのです。CureAppという我が国のベンチャー企業がこの快挙を成し遂げました。やはりベンチャーではないと、こうした破壊的な画期的イノベーションは実現できません。但し、その保険収載点数(価格)の算定がまったく官僚的な前例の頓智話的援用で決まっており、CureApp HTの臨床的価値を評価して決めた訳ではないのが誠に残念でした。これがDTxの保険点数算定の原則となると、単なる医療行為の代替(名目上は医師の管理・指導の支援)としてしか、DTxが評価されないという悪しき前例を残すことになるからです。アプリで認知行動療法(学会の治療ガイドラインに乗っ取った医師の指導)などを代替する便利さという価値だけではなく、経時的に患者さんの行動変容を記録し、より効果的な認知行動療法を行い、アウトカムも医師による月1回の指導より遥かに良いというDTxの価値を算定する必要があると考えます。治験では脳卒中と心不全のリスクがそれぞれ36%、20%低下できる可能性が示されています。CureAppにはアウトカムに基づき、保険点数の増加申請を行う為、是非ともチャレンジ申請に挑戦していただきたい。「将来、エビデンスを集めチャレンジ申請する」(CureApp佐竹晃太社長)という言葉に期待しています。
**COI:CureAppには私のベンチャー・キャピタル、ヘルスケア・イノベーションが投資しています。公平性に務めていますが、依怙贔屓があるかも知れません。気を付けてお読み願います。
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