皆さん、お元気ですか?

●宮田 満のバイオ・アメイジング~2024年4月25日(木)15:00~16:00
個人的にはこのテーマは辛い。「毛髪一本からストレス度合いを把握~髪の毛は何でも知っている?!」福島大学の平修教授をお招きして、血液採取によらず、非侵襲的に心理的ストレスマーカー発現を把握する方法を模索し、毛髪一本の高精細なイメージング質量分析技術(Nano-PALDIイメージング 質量分析法)を開発した経緯と今後の展望を議論します。無料リモート・セミナーは下記よりご登録願います。
https://www.jba.or.jp/event/post_141/

●宮田満のLINK-J 一押イベント 2024年4月12日(金) 12:00~13:00
昨年見事上場に成功したケイファーマの福島社長をお招きして、上場苦労やビジネスモデルの機動的変更の理由を深堀します。更に、再生医療ベンチャーの新たな成長戦略も伺います。無料ご登録は下記からお願いいたします。
https://www.link-j.org/event/post-7716.html

アステラス製薬がとうとう抗体医薬「ビロイ」(ゾルベツキシマブ)の製造承認を獲得しました。抗体医薬で世界と競争している中外製薬や協和キリンを除いた日本の製薬企業も新規の抗がん抗体医薬の商品化で欧米のビッグファーマに追いつきつつあるのです。低分子医薬に経営トップが拘泥し、抗体医薬の開発に出遅れた結果、20世紀の末から始まった抗体医薬の時代に、30年もの歳月が必要でした。押し寄せるイノベーションの波に乗るために、いかに経営者の判断が重要であるか痛感させられます。

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皆さん、お元気ですか?

●宮田満のバイオ・アメージング 2023年7月28日(金)15:00~16:00(無料)
何事にもポジティブ、この辛い世の中を生き抜くためには必要な能力です。では前向きの心とはなんなのか?最新の脳研究で解明します。「逆境を自発的に生きるための前向きサポート脳科学」を山田真希子氏((国研)量子科学技術研究開発機構 量子生命科学研究所、量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部 グループリーダー)を迎えて議論します。
どうしよう、と迷っているあなたこそ、下記のリンクよりご登録願います。
https://www.jba.or.jp/event/post_98/
●Miyaman’s Recommendation on the event on LINK-J 2023.06.29 (木)14時半から
バイオを急速に変えつつあるAIと合成生物学の最先端を把握できるシンポです。
《緊急開催》「ビッグデータ解析と合成生物学の最近の進展:将来のバイオものづくりに向けた基盤技術 第5回 LINK-J・UCサンディエゴ ライフサイエンスシンポジウム
https://www.link-j.org/event/post-6184.html

ここのところの米国における遺伝子治療・ゲノム編集治療製剤の商品化ラッシュは眼を見張る展開です。昨日(2023年6月22日)も米国食品医薬品局(FDA)が、世界初のデュシャンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の遺伝子治療製剤を条件付き認可しました。奇しくも、本日東京でライバルに先を越されたファイザーが遺伝子治療に関する記者向けの勉強会を開催、日本の遺伝子治療のお寒い現状が露わとなりました。彼我の差はますます拡大するばかりです。景気の良い米国と比較して一段と冷え込む我が国の遺伝子治療現場の情けない状況は来週お伝えいたします。

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皆さん、ご無沙汰しておりましたが、お元気ですか?
ちょっと遊び過ぎて、ボロボロです。という訳で本日は短く報道させていただきます。申し訳ない。5月12日からは本格復帰しますので、ご容赦願います。
●Miyaman’s Recommendation on the event on LINK-J
2023年5月26日、ハイブリッド開催、日蘭シンポジウム-再生医療-An invitation to create a healthy society, together.プログラム パート2
日本とオランダの再生医療の実際の現場に居るキーマンが集うシンポジウムです。時間が許せば、大阪の会場でリアルに伺いたいと考えているほどです。畳の水練ではなく、再生医療の実用化に直面しているパイオニアの率直な意見を聞ける機会です。是非、ご注目下さい。
https://www.link-j.org/event/post-5891.html

2023年5月1日にアステラス製薬が約8000億円もの現金で、米Iveric Bio社を買収することを発表しました。2020年代後半に控える同社の基幹薬である「XTANDI/イクスタンジ」の特許切れを埋めるための製品導入であると、GWで遊び惚けていたためか?甘い判断をして余り注目しておりませんでした。しかし、ある友人がこの買収によって、今まで開発が20年難渋していたアプタマーの商品化をアステラスが担うことになったと指摘され、眼から鱗が落ちました。2023年8月19日にも米国食品医薬品局(FDA)は買収した地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療薬「Zimura 、両社ともこの商品名を記者発表で使っておらず、変更されるかも知れません」(Avacincaptad Pegol)の製造販売認可を決める予定です。アステラスの賭けが、アプタマーの第二の商品化の波を巻き起こすか?ちょっとドキドキするではありませんか?

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皆さん、お元気ですか?
皆さんの熱いご支援のおかげで、「新Mmの憂鬱」も一周年を迎えました。順調に読者を増やし、成長しつつあります。日経BP社による「Mmの憂鬱」の突然の廃刊決定でばたばた対応いたしましたが、かえって21世紀型の記者が独立したメディアを運営する絶好のチャンスに転ずることができたと感謝しております。思えばサラリーマンとは本当にローマ帝国の奴隷にそっくりですね。婚姻・居住の自由はありましたが、参政権はなく、収益のほとんども吸い上げられる状態です。インターネットの登場で、メールや人事・会計システム、リモート会議システム、SNSなど、個人でありながらほとんどコストを掛けずに、大企業以上のインフラが入手できるようになった今、大企業の頸木から才能あふれる個人が飛び出す下剋上が始まりました。

欧米では30年前から、大手製薬企業の経営陣よりもバイオ・ベンチャーの経営者の方が報酬高く、経営の自由もある逆転現象が起こり、ビッグ・ファーマのCEOがベンチャー企業のCEOに転ずるケースが増えてきました。我が国では戦後の経済成長と農耕文明の伝統から、なかなかこうした下剋上は起こらなかったのですが、とうとう大手製薬企業や化学企業の経営者より高い役員報酬を上げるバイオ・ベンチャーの経営者が現れたのです。この下剋上、一時的なものだと考える読者も多いかもしれませんが、私は今回の変化は永続性があり、我が国も大手製薬企業の経営者が「ベンチャーって、ええな」と思う時代に入ったと判断しました。時代の大きな変わり目に直面しています。

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皆さん、お元気ですか?
思い返す度に涙が止まりません。坊主の眼にも涙です。偉大な師を失ったような、口幅ったいですが、バイオ産業をこの地に何とか成長させようという同士を失ったような。喪失感です。

医薬品医療機器総合機構(PMDA)の名誉理事長、近藤達也先生が2021年9月26日午後11時に逝去なさいました。享年80歳。心から心からご冥福をお祈りいたします。実は近藤先生は、アステラス製薬の元副社長だった野口照久先生と並び、我が国のバイオ産業の成長を担保するインフラを整備した偉人です。21世紀初頭、世界が化学合成技術からバイオ技術へと創薬原理を大転換した時、我が国の製薬企業の経営者達が過去のスキル・セットに妄執するあまり、この潮流を逸してしまいました。このままでは欧米と並び新薬を世界に提供してきた我が国の製薬産業が危機に瀕する状況だったのです。下手をしたらスウェーデンのように世界と競合できる製薬企業が消える事態が起こっていても不思議ではなかったのです。実際、2008年前後には抗がん剤新薬の国際的な実用化遅れが“ドラッグ・ラグ”を生み、“癌難民”が第一次安倍内閣で政治問題化しました。我が国の創薬と審査体制の遅れが国民の命の脅威なったのです。新型コロナパンデミックでもこの問題はまだ解決しえてはいません。しかし、1年遅れですが、我が国の企業やベンチャーがワクチンや治療薬開発で急追しています。近藤先生のPMDA理事長就任(2008年)が無ければ、我が国のバイオ産業の急追すら到底期待できなかったのです。

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