皆さん、お元気ですか?
ゴールデン・ウィーク、いかがお過ごしでしたか?若干の筋肉痛は残るものの仕事に復帰いたしました。

エーザイがゴールデン・ウィーク明けの2022510日、米国で次世代の抗アミロイドβ抗体(抗体)、レカネマブの段階的製造販売承認申請を完了したと発表しました。同社は年内に条件付き認可を獲得、2023年中には正式認可を米欧日で獲得することを目論んでいます。抗抗体「Aduhelm」の蹉跌は、抗抗体開発競争の序章に過ぎません。アルツハイマー病治療薬の本当の勝負は同社の内藤晴夫CEOが今年3月に宣言した「抗抗体開発競争の第二章」にかかっているのです。勿論、第二章もし烈な競争もが待っていました。米Eli Lilly社とエーザイ・Biogen社が先陣争いを繰り広げています。実際、両社が米国で次世代の抗抗体の段階的製造販売承認申請を開始したのは、それぞれ20218月と同年9月。わずか1か月差の鍔迫り合い。これを一昨日、段階的製造販売承認申請完了ででエーザイが逆転したばかりです。しかも、ダークホースであるスイスRoche社・米Genentech社・中外製薬という抗体医薬の巨人グループも虎視眈々と次世代抗抗体の商品化を狙っています。一体、第二世代商品化の勝者は誰なのか?

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皆さん、お元気ですか?
卓球の男女混合ダブルス、ソフトボール、水泳女子200メートル、400メートル・メドレー、男女スケートボード・ストリートでの金メダルに刮目していました。感動が襲ってきました。感染拡大を尻目にオリンピック開催をしてよかったとすら思ってしまいます。しかし、一方で聖火台に点火したテニスの大坂選手はあっさり敗退するなど、どこかへ消えてしまった選手も多くいます。テコンドーや空手、柔道などプロ化していないスポーツはオリンピックならではの種目ですが、ワールドカップやグランドスラムなどオリンピック以上の国際大会がある種目はオリンピックで取り上げる意味が薄れています。同時に、アマチュアとプロの境目も今では完全に薄れてしまいました。スケートボード・ストリートの金メダリスト、堀米雄斗選手は6歳で既に11社のスポンサーがついていたと報道されていました。アマチュアが国際的な競争力を維持するには過酷な時代となったのです。スポンサーか?中国のような国家支援か?どちらかの選択が迫られています。これは民主主義か?それとも専制主義か?という選択にも置き換えられてしまうかも知れません。オリンピックを見ながら、こんなことまで思わなくてはならない今の緊迫した国際状況は誠に残念です。次ぎの北京の冬季オリンピックでこの軋轢は臨界点に達するのではないかと懸念しています。

東京オリンピックと重なり、報道は希薄ですが、2021年7月26日からアルツハイマー病協会国際会議2021(AAIC2021)が始まっています。今年のAAIC2021では米Biogen社とエーザイの抗Aβ抗体「Adhelm」の宣伝戦が繰り広げられています。Bloomberg誌の報道通りであれば、ある種の泥仕合の様相を呈しています。大手病院が採用を見送るなど、Adhelmにはまだまだ大きな崖が行く手を阻んでいます。どこまで、両社が力業でこれを突破するか?興味津々です。しかし、こうしたドタバタを尻目に、科学はどんどんアルツハイマー病制圧への歩を進めています。Biogen社はアルツハイマー病の次世代の治療ターゲットであるタウ蛋白質に対するアンチセンスDNAの治験結果をAAIC2021で初めて発表。ポストAdhelmに対する抜かりなき手を打って参りました。

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