皆さん、お元気ですか?
錦織選手、復活の手ごたえを得たはずです。バルセロナ・オープンの3回戦で世界ランク3位のナダル選手とセットカウント2:1で敗退しました。1セット目は0:6と1ゲームも取れぬ惨状でしたが、2セント目は2つのタイブレイクを制し、6:2で奪取、残念ながら第3セットは6:2で失い敗戦。しかし、レッド・クレイの王者、ナダル選手に1セットを獲得したことは自信につながりました。ちょっと心配なのは、完璧な時の錦織は最終セット奪取率が世界最高であったほど粘り強かったのですが、まだその粘りが復活していないことです。治療で遠ざかったため、体力と試合勘をまだ取り戻していないのか、それとも天才とは言え、時には逆らえないのか?今年はドキドキしながら試合を見ることになります。
新型コロナウイルス・パンデミックの第4波に対する東京都と関西圏の緊急事態宣言が2021年4月25日にも発令されることが決まりました。ここまで地球上の感染者数が増加すれば、変異ウイルスの出現頻度は増加します。加えて、オリンピックや近隣諸国、そして経済界に遠慮した我が国のルーズな国境措置によって、国内外で出現した変異ウイルスは我が国に必ず押し寄せてきます。今朝も2重変異を持つインド型の変異ウイルスが都内で発見されたと、TVニュースが騒いでおりますが、これはもう日常のことになることは避けられません。少なくとも全国民がワクチンを接種するまでもう1年間は必要だという意見が正しいとすると、厳しい行動制限に加えて、私達は重症化患者を見分ける診断薬と治療薬の発掘に努めないと、今大坂が直面している医療崩壊が全国に飛び火する医療カオスを経験することになります。
米国国立衛生試験場(NIH)が、今力を入れているは治療薬の開発です。今週、ひょっとしたら新型コロナの変異株に対抗する最終兵器になるかも知れない、新型コロナウイルスに対する完全ヒト型ポリクローン抗体の治験を始めました。「どうも懐かしい」感じがしたので、調べてみたらこの革新技術の源泉は日本にありました。幻のmRNAワクチンの頓挫に加えて、ここでも我が国は技術革新の種を育て得なかった。まったく地団太を踏む思いです。この30年間我が国が国際競争力を失い続けた理由をここに見ます。優れた未来の技術シーズやそれを推進し私達の未来を生むイノベーターを、何故私達は踏みつけにしてしまったのか?子供たちの未来のために、日本は今変わらなくてはなりません。