皆さん、お元気ですか?
これは心からお勧めのLIVE配信(無料)です。老化細胞が周囲の細胞の老化に拍車を掛けている。こんな恐ろしい事実が明らかになってきました。東京大学医科学研究所 癌・細胞増殖部門 癌防御シグナル分野中西真教授をお招きして、老化細胞の実態とそれを特異的に除去する新薬の可能性について、切り込みます。どうぞ下記よりご登録願います。
https://www.jba.or.jp/jba/seminar/se_02/post_313.php

今までアトピー性皮膚炎のような自己免疫疾患の新薬開発は、原因となる炎症を引き起こすリンホカインやその受容体を中和する抗体医薬か、炎症性サイトカインのシグナル伝達経路(JAKなど)の低分子阻害剤に決まっていました。2022年8月8日、マルホが世界で初めて発売した抗インターロイキン31受容体(IL31RA)抗体「ミチーガ」(ネモリズマブ、皮下注射製剤)は、まったく違う創薬標的を狙い、アトピー性皮膚炎の患者の深刻な悩みを解決する医薬品でした。ミチーガは今後、免疫と神経系の相関が新たな治療標的となることも示したのです。いよいよ疾患を引き起こすパスウェイ全体を調整する“パスウェイ創薬”の時代に突入したのです。ネモリズマブを創製したのは、またしても抗体医薬のリーディング・カンパニーである中外製薬でした。

ここからは申し訳ありませんが有料で全文をお楽しみ願います。

会員登録はこちらから

皆さん、お元気ですか?
ロシア軍のウクライナへの侵攻はまったく目を離せない状況になっています。毎晩遅くまでBBCやCNNに噛り付いています。日本のオールド・メディアのカバーは余りにも希薄です。これは世界の構造変えてしまうかも知れない事態で、当然、バイオ・イノベーションやベンチャーの上場や成長にも深い影響を与えます。既に我が国でもサイバー攻撃により工場の操業停止などが起こっていますが、これはもう本当に他人事ではありません。ウクライナの邦人保護に加え、ロシア軍の戦術核の使用による世界の終りが始まらぬよう、我が国も外交努力を払うべきです。どうやらポーランドに日本政府のチャーター機が待機しているという情報がTwitterでもたらされており、これが真実であることを祈るだけです。

さて、こうした悲惨な状況でもイノベーションは止まりません。デザイン細胞のパイオニアであるCAR-T細胞の治療対象がB細胞性白血病から多発性骨髄腫に拡大しつつある息吹を2022年2月4日のメールでお伝えしたばかりですが、2022年2月28日に米国Janssen Pharmaceuticals社が米国食品医薬品局(FDA)から同じく多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞の認可を獲得しました。詳細に調べてみると、これは抗原を変えたただのCAR-T細胞ではなく、一ひねりしたCAR-T細胞、次世代のデザイン細胞でした。今後、急速に複数の遺伝子を操作・ゲノム編集したデザイン細胞の時代を告げる狼煙だったのです。流れは本当に早い。この流れに乗らないと、2014年に薬機法を施行、欧米に先駆けて再生医療実用化に先手を取った我が国の優位性が失われる土壇場に我々は直面することになります。

ここからは申し訳ありませんが有料で全文をお楽しみ願います。

会員登録はこちらから