皆さん、お元気ですか?
もうお正月を議論する時になりました。年明けのバイオ・アメージング(無料LIVE YOUTUBE)第一弾を1月26日木曜日15時から16時に開催いたします。今回のテーマは免疫系の老化と自己免疫疾患の謎。服部 雅一 氏(京都大学医学研究科 がん組織応答共同研究講座 特定教授)をお招きして、皆さんと最先端の研究に迫ります。この現象はCAR-T細胞の疲弊や他の免疫系疾患に共通するのか?興味津々です。是非、下記よりご登録をお急ぎ願います。
https://www.jba.or.jp/event/post_56/

2022年12月16日に開催された中外製薬R&D説明会から今回も注目すべきイノベーションの第二弾をお伝えします。独自に創製したGLP-1受容体作動薬、OWL833(orforglipron)です。抗肥満薬として現在、世界で競争が泡立っているGLP-1受容体作動薬の先頭を切っている医薬品です。実は、そーせいもGLP-1受容体作動薬を開発しており、米Pfizer社の四半期決算説明会で取り上げられたため大きな注目を浴びている分野です。インスリンの製造メーカーであるデンマークNovoNordisk社、米Eli Lilly社、Pfizer社が三つ巴で開発競争を繰り広げています。当面は組換えペプチドで実用化が進みますが、決戦は経口GLP-1受容体作動薬です。「Pfizer社より僕たちの方が先を言っている」と中外製薬の研究担当役員はぼっそっとつぶやきました。その自信の根拠が今回示されたのです。

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皆さん、お元気ですか?
全米オープンもベストフォーが出そろうタイミングとなって参りました。私の贔屓だったシフィオンテク選手(ポーランド)が本当に絶好調のベンチッチ選手(スイス)に僅差で敗れてしまいましたが、新たに若干19歳のカナダのレイラ・フェルナンデス選手に目移りをしております。大会中に誕生日を迎えた新鋭です。小柄ですが賢く,しかも精神が頑強で、大坂なおみ選手にマッチポイントを握られながら競り勝ち、大坂選手のメンタルに打撃を与えたほどです。連戦でどこまで身体が持つかが唯一の心配ですが、今年も女子シングルスは神聖誕生となるのではないかと楽しみにしています。

明日の講演の準備で癌免疫療法の調査をして、びっくりしました。治療対象の癌種拡大、さらにサードライン(3次治療)→ファーストライン(1次治療)への適応拡大競争がほぼ終結、いよいよ併用療法の真価が問われる第二段階の激戦の火ぶたが切られていたのです。新たな参入者と新たな治療標的が入り乱れる乱戦を今回は解説して見たいと思います。癌免疫療法のOS(全生存率)20~30%を打破する競争が始まったのです。この戦いの果てには、進化の宿痾である癌の制圧が見えてくると期待しています。

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