皆さん、お元気ですか?
今週は盛りだくさんで仕事する暇を見つけるのが、皆さん大変ではなかったでしょうか?まず、サッカーです。なでしこジャパンが美しい新国立競技場初の試合を行いました。オリンピックを想定した国際親善試合で、7:0でパナマ代表を下し、勢いを付けました。しかし、テスト・マッチとは言え、もう少し歯ごたえのあるチームを招聘できなかったのか?ちょっと疑問です。また、リーガ・エスパニョーラでは伝統の一戦、クラシコで試合巧者のレアル・マドリードが2:1でバルセロナを下しました。明らかに監督の采配の差が出た試合でした。アトレチコ・マドリードはベティスと1:1の引き分けに終わり、勝ち点差1点差ずつで、レアル、バルサに突き上げられる状況になりました。そして、スアレス選手、デンベレ選手、Jフェリックス選手の主力3フォワードが怪我で試合に出れないという絶対絶命のピンチに曝されています。今期は楽勝かと思われたアトレチコは風前の灯です。そして、最後はゴルフのマスターズの栄冠を手に入れた松山選手です。テレビの解説者(中島選手)が感涙にむせび泣く、空前絶後の放送でした。この放送で日本のゴルフ関係者の心の底からの歓喜を感得しました。池江璃花子選手ではありませんが「努力はいつか報われる」。ゴルフは不得意ですが、関係各位の努力に敬意を表したいと思います。おめでとうございます。

英国が既に全国民の半分、そして米国は5月中に全国民に新型コロナワクチンの接種を完了する見込みです。これに比較して、我が国はまだ対象者(16歳以上の国民)の1%にしか接種が進んでいません。国民は新型コロナワクチンの接種を心から待望しています。そして常に頭に浮かぶのは、何故、新薬創製能力のある世界10数か国の一角を占める我が国で何故、国産新型コロナワクチンを開発・供給できないのだろうか?という疑問です。

日経ビジネス2021年3月30日オンライン版で塩野義製薬の手代木功社長(日本製薬工業協会会長)が、その理由を「欧米で接種が始まっているメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンにしても、ウイルスベクターワクチンにしても、日本にそうしたプロジェクトをやるベンチャーや製薬会社がなかったのは、産官学でそうした基盤を育ててこなかったからです。その点については、欧米に学ぶところは多いと思います」と解析しています。しかし、残念ながらこの発言には誤解が一か所だけあります。我が国には、5年前には世界最高水準のmRNAワクチン「モックアップ・ワクチン」プロジェクトが存在していたのです。今回のメールでは何故、このプロジェクトが米Pfizer社・独BioNTech社の「コミナティ」(トジメラン)や米Moderna社のmRNA-1273(2021年3月に我が国でも武田薬品が販売申請)に代わって、我が国の国民に安寧を与えることができなかったか?その理由を探ります。米Pfizer社のコミナティの2021年の全世界市場売り上げは2480億ドル(27兆1600億円、1ドル=109.5円)と推定されています。みすみす我が国の製薬企業はウルトラ・ブロックバスターを取り逃がしてしまったのです。

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