皆さん、お元気ですか?期待のアルツハイマー病 薬、抗Aβ抗体「レケンビ」(レカネマブ)はスロー・スタートでしたが、それを回復する秘策をエーザイが発表しました。そこには隠された狙いがありました。本日は昨日、記者懇談会で発表されたばかりの情報を分析します。

●宮田 満のバイオ・アメイジング~2024年3月19日(火)15:00~16:00
「心とは何か?光と電気と電脳で追究する最先端脳科学!」、松井広 氏(東北大学大学院 生命科学研究科 兼 医学系研究科 超回路脳機能分野教授)をお招きして、1)心理学と生理学の研究手法を駆使、記憶におけるグリア細胞の役割と、2) 脳細胞間信号伝達を解析し、心の機能の回路基盤に迫ります。オンライン聴講は無料。以下からお申込み願います。
https://www.jba.or.jp/event/post_133/

●宮田満のLINK-J 一押イベント 3月22日13時から
「革新的がん治療に繋がる研究シーズ・技術シーズ ピッチコンテスト」柏の葉ライフサイエンスフロンティアで躍進するイノベーションシリーズ
アステラス製薬提供の賞金1000万円を巡る戦い、5つのグループが発表、果たして勝者は?
https://www.link-j.org/event/post-7557.html

今回のエーザイの記者懇談会は異様なオープニングでした。内藤晴夫CEOが冒頭、エーザイの定款変更を発表したのです。あっけに囚われていましたが、続く内藤CEOのレケンビの説明を全て聞き終わった時、やっとその真意に気が付きました。2030年には1兆2000億円を目指す強気のレケンビ拡販戦略に隠された意図を分析しました。

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皆さん、お元気ですか?今日は先ほど行われたエーザイの緊急記者会見をお伝えいたします。

●宮田満のバイオ・アメージング 2024年1月18日(木)11~12時
筑波大学征矢英昭先生と脳フィットネスを語ります。募集サイトは近日公開。日程確保願います。

●宮田満のLINK-J 一押イベント 12月14日17時から@GLOBAL LIFESCIENCE HUB
グローバルじゃなきゃ、バイオ・ベンチャーは生き残れません。これは面白い。
VCと語ろうシリーズ vol.10「国内発のサイエンスをベースとした米国でのグローバル開発 〜グローバルエコシステムへの参画〜」
https://www.link-j.org/event/post-6935.html

2023年12月13日、中央社会保険医療協議会総会が抗アミロイドβ(Aβ)抗体「レケンビ」(レカネマブ)の薬価収載を認めました。これを受けて、エーザイは2023年12月20日に新発売することを本日発表しました。同社はピーク時の我が国での売り上げは986億円と推計しています。「日本の薬剤費を約10兆円と考えると、今回のピーク時の売り上げは大きなインパクトを与えるものではない」(エーザイ内藤晴夫CEO)。だが、これは現段階では1000億円を超えませんという死んだふりに過ぎません。認知機能の劣化を抑制できるため、当然、我が国でも1000億円を突破する力のある新薬です。エーザイに立ちはだかる壁とそれを突破する秘策を本日の記者会見から探りました。

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皆さん、お元気ですか?

4月7日12時から、Miyaman’s Venture Talk 第5弾を開催します。サスメドの上野社長をお招きして、デジタルセラピューティックスとブロック・チェーンによる治験の革新について、討議いたします。視聴無料LIVEです。どうぞ下記からお申込み願います。
https://www.link-j.org/event/post-5835.html

「野のうさぎ飛びて 天下の晴となる」

昨日(2023年3月9日)、エーザイ本社で記者懇談会がありました。説明資料の表紙にはエーザイの内藤晴夫CEO自筆の跳ねる兎が描かれ、上記の詠が添えられていました。表情は崩さぬものの、心中は正に上機嫌でした。抗Aβ抗体の条件付き承認を米国で獲得、年内に日米欧で「レケンビ(LEℚEMBI)」(レカネマブ)の正式承認を控える同社は、株価は兎も角上げ潮に乗っています。2030年には全世界で1兆円と打ち上げた、レケンビの成功の4つの原因を、内藤CEOが直接語りました。速報いたします。

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皆さん、お元気ですか?
ゴールデン・ウィーク、いかがお過ごしでしたか?若干の筋肉痛は残るものの仕事に復帰いたしました。

エーザイがゴールデン・ウィーク明けの2022510日、米国で次世代の抗アミロイドβ抗体(抗体)、レカネマブの段階的製造販売承認申請を完了したと発表しました。同社は年内に条件付き認可を獲得、2023年中には正式認可を米欧日で獲得することを目論んでいます。抗抗体「Aduhelm」の蹉跌は、抗抗体開発競争の序章に過ぎません。アルツハイマー病治療薬の本当の勝負は同社の内藤晴夫CEOが今年3月に宣言した「抗抗体開発競争の第二章」にかかっているのです。勿論、第二章もし烈な競争もが待っていました。米Eli Lilly社とエーザイ・Biogen社が先陣争いを繰り広げています。実際、両社が米国で次世代の抗抗体の段階的製造販売承認申請を開始したのは、それぞれ20218月と同年9月。わずか1か月差の鍔迫り合い。これを一昨日、段階的製造販売承認申請完了ででエーザイが逆転したばかりです。しかも、ダークホースであるスイスRoche社・米Genentech社・中外製薬という抗体医薬の巨人グループも虎視眈々と次世代抗抗体の商品化を狙っています。一体、第二世代商品化の勝者は誰なのか?

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皆さん、お元気ですか?
まずは、近く公開されるLIVE配信(無料)のご案内です。

2022年4月18日(月) 14:00~16:00
「COVID-19対する5-アミノレブリン酸(5-ALA)を用いた特定臨床研究の結果」

2022年5月12日(木) 15:00~16:00
「コロナ禍を超えて躍進するmRNA医薬」

2022年4月26日(火) 15:00~16:00
「深淵なる海底下生命圏を解明せよ!」

まだお申込みを受け付けしておりますので、どうぞよろしく願います。

先月、「(アルツハイマー病新薬実用化の)第二章が始まった」とエーザイの内藤晴夫CEOが、同社が治験中の抗可溶性Aβ(アミロイドβ)抗体レカネマブに全精力を注ぎこむと宣言しました。米Biogen社と提携して、米国で条件付き承認とはいえ商品化に成功した抗不溶性Aβ抗体「Aduhelm」よりも、レカネマブに注力するという賭けに出たのです。2022年4月7日、米国の公的医療保険を統括するCMS(厚生省メディケア・メディケイド・サービスセンター)がAduhelmの保険償還に極めて厳しい条件を付けました。この結果、Aduhelmの売り上げにはキャップが掛かり、ブロック・バスターの夢は潰えたのです。内藤CEOの賭けは見事に成就した格好です。その中身を吟味します。

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皆さん、お元気ですか?

実は毎年春に行われるエーザイのインフォメーション・ミーティングを楽しみにしています。エーザイを率いる内藤晴夫CEOが執筆した発表資料の表紙を毎年飾るヘタウマの干支の絵とそのスローガン、そして1時間以上にわたる率直な事業開発方針の説明を好感しているためです。経営者として事業と社会、そして科学の動きを俯瞰して、巨大な事業構想を建てる努力に感心することが多いのです。研究開発の担当者がミクロの視点なら、経営者としてのマクロの視点を確立して、次のビジョンを言語化する労力には本当に敬意をもっております。2022316日、内藤CEOが今年を現したスローガンは「虎となり狙いところを遂げるべし」。いよいよアルツハイマー病の次世代の治療薬で反転攻勢に出るぞという咆哮でした。いったい、内藤さんは何を企んでいるのか?

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