皆さん、お元気ですか?

●宮田満のバイオ・アメージング
2023年6月14日(水)15:00~16:00。脳神経回路修復機構と老化との関わりを解明する!
村松 里衣子 氏((国研)国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 神経薬理研究部 部長)と無料LIVE討議。
https://www.jba.or.jp/event/post_93/
●Miyaman’s Recommendation on the event on LINK-J
2023年6月8日(木)午後 1時間程度。LINK-J@BIO~ボストン現地からの緊急報告~
創薬・バイオのトップリーダーがBIOに参加して感じた米国バイオ業界に対する感想を共有し、これからの日本のバイオ業界への課題やメッセージを日本に発信します。
https://www.link-j.org/event/post-6165.html

ここまで来ると、悔しいけれど資本力の勝負となります。米国の国立がん研究センター(NCI)が、ゲノム変異などにがんの生物学に基づいて、抗がん剤の併用薬剤を最適化するためにフェーズ2治験まで行う大規模国家プロジェクト、ComboMATCH initiativeを開始しました。実はゲノム変異に基づいて、患者を選別、抗がん剤(単剤)を処方してその治療成績を検証するがんゲノム医療の大規模臨床研究を世界に先駆けて開始したのは、我が国の国立がん研究センターでした。2016年に肺がん患者を対象にLC-SCRUM-Japanを始めました。その後、消化器がんなど広範な固形がんを対象にした臨床研究(MONSTAR-SCREEN)を統合し、SCRUM-Japanへと発展しました。国の資金だけでなく、製薬企業からの資金を得て研究を遂行する新たなビジネスモデルも事実実現したのです。しかし、併用療法ではその組み合わせが2乗、3乗と増加します。現在では5000種以上の抗癌剤の併用治験が進行中であるという研究者もいるほどです。そこから最適な併用療法をゲノムや免疫プロファイルに基づいて検証する治験にはどれほどの費用が必要となるのか?この力業にNCIが乗り出してきたのです。我が国は残念ながらここであっと言う間にゲノム医療の競争で追い抜かれることになったのです。AMEDは一体何をしていたのか?小分け配分ばかりで集中投資できない我が国の官僚制度のアキレス腱が見えてきたのです。

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皆さん、お元気ですか?
今晩、決戦があります。東京オリンピック2020のサッカー準決勝の日本VSスペイン戦です。この試合に勝利すれば、メキシコ・オリンピック以来のメダルも夢ではありませんが、リーガ・エスパニョーラを抱えるスペインは手ごわい相手です。ニュージーランド戦では決定力不足という欠陥がぶり返してきましたが、何とか今晩、若き才能たちがスペインの壁を打破して欲しいと心から願っています。チャンスはあります。今晩仕事は到底手につかない。皆さんも応援下さい。

中外製薬が血液中に漏出した癌由来のDNAを対象とする癌遺伝子パネル検査「FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイル」を2021年8月1日に発売しました。我が国初のリキッド・バイオプシー癌遺伝子パネル検査の実用化です。これで我が国でも患者に負担の少ないリキッド・バイオプシーによって最も適切な癌治療が選択できると、更に今まで保険診療では1回しか許されていなかったリキッド・バイオプシーが2回もようやく認められ、臨床上されに使いやすくなったと大喜びしたのですが、これは大いなる誤解でした。相変わらず財務省に首根っこを押さえられている厚労省はまるで一休の頓智話のような文章表現で、患者一人に対してリキッド・バイオプシーは1回という原則を墨守していたのです。技術革新もここまで制約されては、真価を発揮することは難しい。まったくため息ばかりです。

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