皆さん、お元気ですか?
まず、「宮田満のバイオ・アメージング」LIVE配信(無料)のお知らせです。今回は抗体のクラススイッチを決定する因子AFF3を発見した徳島大学大学院 医歯薬学研究部・生体防御医学分野の安友康二教授をお招きして、感染症や自己免疫疾患など免疫難病に対する治療法開発の可能性を議論します。以下より、お申込み願います。前回の老化細胞のセミナーは大変申し訳なかったのですが、事前に満員札止めになりました。悔いなく、お申込みをお急ぎ願います。
https://www.jba.or.jp/jba/seminar/se_02/post_315.php

2022年は新しいモダリティが実用化した年だと、歴史家が主張する年になるかも知れません。前回のメールで、遺伝子治療実用化の第3の波が来たとお伝えしましたが、2004年に第1号商品が発売されて以降、18年間も実用化できなかったアプタマーの製造販売認可が米国で近づいてきました。間違いなく、2023年には治療用アプタマーの発売が起こります。アプタマーの開発が再び日の目を見る可能性が出てきたのです。

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皆さん、お元気ですか?
とうとう師走になってしまいました。バタバタしているうちに今年も残り1か月、焦りが募るばかりです。加えて新型コロナの変異型であるオミクロン株の出現で、株式市場やマスメディアは大騒ぎとなっています。しかし、もっとも情報が早く、選択できれば正確であるSNS上では意外にも冷静さを取り戻していました。本日はオミクロン株の現在までの最新情報を3つの疑問にまとめてみました。ひょっとしたら新型コロナの感染を終息させる変異型かも知れません。

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皆さん、お元気ですか?
芸人のさんまさんが思わずテレビで「オリンピックどころじゃない」と口走ったメッシュ選手のバルセロナ退団、そしてパリ・サンジェルマン(PSG)加入が正式に決まりました。背番号は30番。年俸を半減しても、バルセロナの経営悪化による傘下の選手の年某総額のキャップにより、メッシュ選手の契約更改を許さなかったのです。欧州サッカー協会との分離独立騒動など政治的な背景もあったようです。アラブの石油富豪がオーナーであるPSGは財政的な問題はありませんが、果たしてメッシ選手は幸せなのか?確かに、かつてスアレス選手とメッシ選手に加えて黄金トリオを形成したネイマール選手がPSGでは待っています。更には強敵であったレアル・マドリードの不動のセンター・フォワードであったセルヒオ・ラモスもPGSにはいます。世界最速のフォワード、エムバペ選手とメッシュ選手、ネイマール選手の新黄金トリオも見てみたい気がしますが、世界から才能だけをかき集めたチームは我が国の巨人軍のような虚ろさも感じます。ジュニア選手の育成からトップ・チームまで、一貫した哲学やスタイルをもって磨き上げてきたバルセロナや他のチームとは、一味も二味も違います。確かに強く、PSGはチャンピョンズ・リーグを勝利するでしょうが、下手をするとスタイルの無いチームに堕してしまうリスクがあります。なにか、もったいない気持ちで一杯です。

我が世を謳歌する抗体医薬ですが、実は大きな弱点があります。抗体は親水性であるため細胞膜を通過することができず、細胞表面に露出している抗原にのみ薬効を発揮することです。細胞にもよりますが、平均3000種類の蛋白質が存在していると推定されています。はっきりした数字はありませんが、膜蛋白質はせいぜい10%から20%程度ではないでしょうか?そう考えると、もし細胞質内の蛋白質を標的にすることができれば、10倍以上の治療標的に対する抗体医薬の開発の可能性があるのです。京都大学化学研究所のグループが抗体医薬を細胞質内に高効率で送達するシステムの開発に成功、実際、細胞質内で抗原抗体反応を実現することに成功しました。これはひょっとすると、抗体医薬の更なる成長を促す技術突破かもしれません。今回のメールで紹介させていただきます。
日本列島を酷暑が襲っています。新Mmの憂鬱も、13日金曜日は日も悪いですし、夏休みとさせていただきます。次回は2021年8月18日配信です。

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皆さん、お元気ですか?
錦織選手が全仏オープンの三回戦に進みました。しかし、一回戦から連続してフルセットの果ての勝利です。観ている方も眠気と戦う必要がありました。いい加減にすっきりストレートで勝たないと、身体と体力面のリスクが増加します。試合後の記者会見で「テニスは面倒くさい競技だ」と本音を漏らした錦織選手ですが、手術後の回復には試合を重ね、試合勘と体力を戻すことが肝心です。このグランドスラムの試練を耐えて、全盛期に少しでも近づいていただきたいと願っています。しかし、第五セット目の勝率は他の選手を圧倒しており、錦織選手の粘り強さには本当に心から敬服しています。これにハード・ウエアが追い付いたら最強の選手になるかもしれません。もっともそれに許された時間がわずかしかないのが残念です。

昨日は新型コロナのワクチン接種の予約を取るためにてんてこ舞いで、本日メール送信となりました。何とか8月にはいよいよ出張にも安心して行けるようになれると喜んでおります。リモート会議は全世界の人々とインタビュー可能で誠に便利ですが、ジャーナリストは現場を踏むことを忘れては御終いです。

2021年5月28日に菅内閣官邸の健康・医療戦略推進本部の第5回再生・細胞医療・遺伝子治療開発協議会が開催されました。そこで協議会の議論の中間まとめ(というほぼ最終案)が提示されました。中間まとめはいつも通り、利益代表の意見を取りまとめたもので、今後じっくり読んで解説する価値があるかどうか判断しますが、その会議に提出された科学技術振興機構研究開発センター(JST-CRDS)の資料が秀逸で、今回はこれを紹介したいと思っています。現在の再生医療と遺伝子治療の全貌をほぼ把握できる資料となっています。本来ならば、この現状を咀嚼して10年から20年後の世界の研究開発を見通し、そこからバック・キャスティングして戦略を立てなくてはなりません。JST-CRDSの資料は明確に、in vivo(体内)とex-vivo(体外)の遺伝子治療でブロック・バスター(売り上げ1000億円超)の医薬品が誕生したことを示していました。遺伝子治療を素直に、核酸医薬に続くポスト抗体医薬のモダリティとして認めねばならぬのです。我が国の製薬企業は準備ができているでしょうか?我が国に遺伝子治療のベンチャーは育っているでしょうか?

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