皆さん、お元気ですか?
2021年7月16日、どうやら創薬の世界は劇的な転換点を通過したらしい。日本時間7月17日深夜2時頃、蛋白質の立体構造を推定するAI、AlphaFold2(AF2)のソース・コードが開示されたのです。これはまだアートだった蛋白質立体構造解析を飛躍的に進ませる結果と生みました。「Google社はどんどんAF2が予測した蛋白質の立体構造に低分子化合物を当ててスクリーニングしている。AF2の出現でAI(分子)創薬はもう出番がなくなくなるのではないか」と語るのはスタージェンの鎌谷直之会長だ。昨年、米国の新興市場NASDAQで上場した企業のトップ3がAI(分子)創薬であったことを考ええも大きな変化の兆しです。これから私達はAF2が巻き起こす大きな渦を避けることはできず、AI(分子)創薬ブームの終焉すら背後に感じる状態となりそうです。鎌谷会長はAI表現型創薬こそ次のAI創薬の本流だと指摘しています。これは回を改めて論じたいと思います。今回のコラムでは、AI(分子)創薬を危機に直面させつつあるAF2のインパクトを議論したいと考えています。

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皆さん、お元気ですか?
現在、AI創薬の取材を進めていますが、その取材の最中にスタージェン鎌谷直之会長がポロっと漏らした言葉から出たスクープをご報告いたします。既に、2011年に帝人が発売し、ブロック・バスターに成長、同社の利益を下支えした痛風・抗尿酸血症治療薬「フェブリク」の開発に、実は人類のゲノム研究の成果が使われていたという事実です。2022年のバイオの新潮流で、人類ゲノム研究からの創薬が新しい潮流だと見栄を張りましたが、10年前に極めて類似した概念で医薬品が誕生したことを知り愕然としております。

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