皆さん、お元気ですか?
2021年7月16日、どうやら創薬の世界は劇的な転換点を通過したらしい。日本時間7月17日深夜2時頃、蛋白質の立体構造を推定するAI、AlphaFold2(AF2)のソース・コードが開示されたのです。これはまだアートだった蛋白質立体構造解析を飛躍的に進ませる結果と生みました。「Google社はどんどんAF2が予測した蛋白質の立体構造に低分子化合物を当ててスクリーニングしている。AF2の出現でAI(分子)創薬はもう出番がなくなくなるのではないか」と語るのはスタージェンの鎌谷直之会長だ。昨年、米国の新興市場NASDAQで上場した企業のトップ3がAI(分子)創薬であったことを考ええも大きな変化の兆しです。これから私達はAF2が巻き起こす大きな渦を避けることはできず、AI(分子)創薬ブームの終焉すら背後に感じる状態となりそうです。鎌谷会長はAI表現型創薬こそ次のAI創薬の本流だと指摘しています。これは回を改めて論じたいと思います。今回のコラムでは、AI(分子)創薬を危機に直面させつつあるAF2のインパクトを議論したいと考えています。

ここからは申し訳ありませんが有料で全文をお楽しみ願います。

会員登録はこちらから

皆さん、お元気ですか?
ロシア軍がウクライナ最大の原発に砲撃し火災を起こすなど、この地球の一角は地獄絵となっています。人間の尊厳と自由を守るためにも、ウクライナを支援、何とか独立を維持しなくてはなりません。しかし、今回の侵攻で国連が全く機能しないことも明らかになり、国連頼りの我が国の平和外交もまた頼りになりそうにないことも国民は知ってしまったのではないでしょうか?ウクライナの国民が核大国に立ち向っている姿は、唯一の被爆国でなおかつ周りをロシア、中国、北朝鮮、そして米国という核大国に囲まれている我が国の自由と独立維持にも重要な示唆を与えます。我が国政府と国会は今こそ迅速にこの国際情勢の変化に対応すべきなのですが、、、いつも検討中という答弁に終始する政府にお任せできるでしょうか?勿論、中国やロシアに忖度する野党にもお任せできない。健全な野党と自民党の一部の政党再編が必要となるかも知れません。一方で強い外交を背景とした軍のシビリアン・コントロールという今まで我が国の政府がさぼって来た仕組みの強化も急がなくてはなりません。もたもたしている時間など、どこにもありません。

さて、今回は2021年の日米上場バイオベンチャーの時価総額ランキングを議論したいと思います。今は米国のベンチャー市場NASDAQも我が国のマザーズも値を下げていますが、今回のコラムは1年後に市場が再び活性化する時の参考にしていただきたいと思います。 冬来たりなば春遠からじ

ここからは申し訳ありませんが有料で全文をお楽しみ願います。

会員登録はこちらから

新年早々、大汗を掻き、頭をかきむしって、2021年のバイオ動向をまとめ、今年のバイオの最新潮流を見通す作業もこのメールで完結いたします。バイオの広範な技術突破と欧米日中のバイオベンチャーの意欲的な挑戦によって、更には1990年代半ばから始まったインターネットの普及による知識交換の飛躍的なスピード向上によって、バイオ・イノベーションの勢いは加速、更に大きな奔流となって医療や創薬産業を揺さぶっております。それでも今回まとめたのはレッド・バイオのみです。経団連の十倉会長が2022年1月12日のバイオ関連団体合同セミナーで指摘した「ゴレンジャー」、つまりレッドにホワイトバイオ、ブルーバイオ、グリーンバイオ、グレーバイオを加えた技術突破まではまとめきれませんでした。しかし、世界は持続可能な経済発展という矛盾をはらんだ課題に今年は大胆に更に踏み込もうとしています。今回の記事に加えて、是非残りのヨンレンジャーにも今年は是非とも目配り願います。きっと近い将来合成生物学が創薬産業にも活用時代が来ると確信しています。今回の3回にわたる連載では以下の22のバイオ最新潮流を解説いたしました。可能な限り、連載を完読していただくようお願いいたします。

今年もワクワクするような変化に満ちた年になることは間違いありません。新Mmの憂鬱でその最新情報を皆さんと共有することを楽しみにしております。どうぞ今年もご愛読願います。

2022年バイオの新潮流22
●新型コロナが変えたバイオ研究開発
新Mmの憂鬱、これを知らなきゃ明日はない、バイオの最新潮流2022(1)

●ADHELM騒動とその後
●新たな創薬資源、集団ゲノム解析から新薬誕生
●PPIの実用化が一段と進む、KRAS阻害剤発売
●薬剤耐性の輪廻から離脱か?アロステリック阻害剤誕生
●中分子医薬の曙
●ADC(抗体薬剤複合体)の実用化ラッシュ
●次世代抗体の進化
●AAV遺伝子治療の停滞とそれを打破する試み
●たった一人の患者のための創薬始まる
新Mmの憂鬱、これを知らなきゃ明日はない、バイオの最新潮流2022(2)

●DTxの離陸とDXの製薬業への浸透
●モダリティや創薬標的としてmRNAに脚光
●次世代の癌免疫療法の勃興
●固形癌細胞療法に技術突破と血液癌で次世代のCAR-T細胞出現
●他家再生医療の実用化
●肥満治療薬の開花
●AI創薬に雪崩を打って参入
●in vivoゲノム編集治療でPOC
●富士フイルムの創薬事業からの撤退
●バイオベンチャー上場ブーム
●生命現象の場としての液液相分離に注目
●大学ファンド10兆円だけはない。生命科学研究費源の多様化が始まる

ここからは申し訳ありませんが有料で全文をお楽しみ願います。

会員登録はこちらから