皆さん、お元気ですか?
まずは読者からご指摘を受け、前回の2021年9月17日号を慎んで訂正させていたきました。本文中で「ゾルゲンスマ」を髄腔内投与と誤認しておりました。点滴静脈注射製剤であり、文章の一部を訂正させていただきました。是非、認識を改めていただくために、下記のリンクにアクセス願います。またご指摘に感謝しております。これに懲りずにどうぞよろしく願います。
https://miyata-bio.net/column/0000093/
さて、とうとうC型肝炎がヒトの細胞に感染する受容体とリガンドが明らかになりました。これで、今まで商品化できなかったC型肝炎ワクチン開発に拍車がかかります。「ハーボニー」など直接作用型抗ウイルス薬(direct-acting antiviral:DAA)の登場で、C型肝炎の問題は終わったと認識している読者も多いでしょう。確かに、現在、DAAによるC型肝炎ウイルスの持続的除去が可能となったのですが、ウイルス除去後の患者でも肝癌の発症が起こり、残念ながらまだ解決はしていないのです。ワクチンの開発は、肝癌発症の息の根を止めるためにも絶対必要なことを認識していただきたいと願っています。C型肝炎は決して終わった病気ではないのです。