皆さん、お元気ですか?
まだ、お申込み間に合います。4月7日12時から、Miyaman’s Venture Talk 第5弾を開催します。サスメドの上野社長をお招きして、デジタルセラピューティックスとブロック・チェーンによる治験の革新について、討議いたします。視聴無料LIVEです。どうぞ下記からお申込み願います。
https://www.link-j.org/event/post-5835.html

このメールでも予想した通り、米Pfizer社が抗体薬剤複合体(ADC)のパイプラインを持つ米Seagen社を、430億ドル(約5兆7300億円)で買収しました。この背景には、新型コロナワクチンと経口抗新型コロナ薬で、創業以来初めて10兆円の売り上げを上げたPfizer社が新型コロナパンデミック終息後に直面する売り上げの急落(新型コロナ・クリフ)がありました。しかし、Seagen社を選んだもう一つの理由があったのです。2023年1月から施行されたInflation Reduction Act(IRA:インフレ抑止法)2022です。この法案は自由薬価を享受して野放図に市場を拡大してきた米国の医薬市場を決定的に変える可能性を秘めています。まるで1970年に米国で制定されたMuskie Act(大気浄化改正法)が、ガソリンをがぶ飲みしていた米国車の市場を、ホンダ自動車を先頭に日本の自動車メーカーが席捲したような変化です。当面は間違いなくIRAによって、低分子医薬からバイオ医薬へのシフトが加速されます。

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皆さん、お元気ですか?
「宮田満のバイオアメージング」、3月10日午後3時~午後4時(無料リモートLIVE)開催。今回は東北大学の南澤究 特任教授をお招きして、微生物-植物系の最適化によるクールアース・プロジェクトを議論します。以下よりお申込みお急ぎ願います。
https://www.jba.or.jp/event/post_76/

軽症化した変異型の出現と、ワクチンと抗新型コロナ薬、更には医療関係者の経験の蓄積によって、新型コロナパンデミックが終息フェーズに入りつつあります。勿論、新型コロナウイルスが消滅するわけではなく、パンデミックからエンデミック、つまり季節性インフルエンザとほぼ同等のリスクで、毎年流行する感染症として定着するのです。米Pfizer社はmRNAワクチンと抗新型コロナ薬を逸早く投入し、新型コロナパンデミックで売り上げを急増しました。なんと、2022年には創業以来174年間で初めて1000億ドルを超える記録を打ち立てました。しかし、パンデミックによる売り上げ急増は、緊急事態が去った今、売り上げの急落の原因となります。これは新型コロナ特需で潤ったスイスRoche社、米Eli Lilly社、米Merck社、英AstraZeneca社なども直面する、今そこにある危機なのです。我が国では1000億規模の売り上げ増があった中外製薬と塩野義製薬もこの危機に翻弄されざるを得ないのです。既にPfizer社は2023年の売り上げダウンを埋めるために動きだしました。

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