皆さん、お元気ですか?
錦織選手、西岡選手。ウィンブルドンで2回戦敗退しました。すっかり寝不足で、視聴意欲も低下してしましましたが、後はフェデラー選手の活躍と贔屓であるシフィオンテク選手とムルグッサ選手、それに日本人の女子ダブルス・青山選手・芝原選手の活躍に期待することにいたします。女子ダブルスは金メダルも狙える可能性があると思っています。皆さんもご注目願います。

なるべく新しい情報をお伝えするため、今後は基本的に水曜日と金甌日に皆さんにニュースをお届けします。水曜日と金曜日が祝日の場合と年始年末、旧盆は休刊とさせていただきます。どうぞご了解願います。

さて今週開催された日本核酸医薬学会2021の会場から2番目のトピックスをお届けいたします。既に我が国でも米Alnylam Pharmaceuticals社が「オンパットロ」(パティシラン)をトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)の治療薬として発売しております。しかし、世界初のsiRNA医薬の開発は実はそう簡単ではありませんでした。同社は一度、まったくオンパットロと同じ標的のsiRNA製剤の開発で挫折していました。今回の学会ではAlnylam社に14年も勤続している日本人化学者、Shigeo Matsuda氏が、オンパットロの開発に不可欠だったリピッド・ナノ粒子(LNP)の開発の詳細を発表しました。この発表を聞いている内に、今まで解けなかったオンパットロのDDS開発の謎がするすると解明されたのです。スッキリしました。

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皆さん、お元気ですか?

とうとう今年最後のコラムとなってしまいました。
今年は所属クラブとのもめごともあり、前半は低迷を味わいましたが、メッシ選手が現在、世界一のサッカー選手であることは揺るぎません。リーガ・エスパニョーラ第15節、バルセロナはバジャドリ戦に3-0で快勝。65分にメッシ選手が左足でゴールを決めました。これがバルセロナの公式戦での644得点目で、あのレジェンドであるペレ選手の単独クラブでの最多得点記録を1点上回ったのです。名実ともに世界最高の称号がもう一つ加わりました。来年こそチームとフィットして、再び大活躍することを期待しています。バルセロナの新会長の人事がその鍵を握っています。

最後のコラムでは、いよいよ核酸医薬の一種であるsiRNA医薬のブロック・バスターが欧米で誕生、核酸医薬の年、2020年を派手に締めくくろうと考えていましたが、なんと米国食品医薬品局(FDA)は製造販売承認を2020年12月18日に見送り、もやもやした気持ちのまま年越しを迎えることになってしまいました。それもこれも新型コロナウイルスのせいです。まったく、このパンデミックに翻弄された一年となってしまいました。しかし、米国でも間違いなく来年には販売認可される見込みです。今回はそのブロック・バスター「Leqvio」(inclisiran)を解剖いたします。希少疾患から急速に循環器疾患という巨大市場に参入しつつある核酸医薬の姿をご確認願います。しかもLeqvioは先行する抗体医薬を市場から駆逐する可能性があります。我が物顔で新薬市場を闊歩していた抗体医薬にも、強力なライバルが登場しつつあるのです。
新年は1月3日に「2021年、バイオの10大新潮流」と題した記事を特別企画として公開する予定です。その後、1月7日木曜日からコラムの定期配信を再開いたします。
皆様も感染に気を付け、良き年をお迎え願います。

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