皆さん、お元気ですか?
さて、老化のメカニズムには今年注目していただきたいと思います。宮田満のバイオ・アメージングでは老化研究の先端をご紹介していきます。
●2023年1月26日午後3時から午後4時、宮田満のバイオ・アメージング
先日打ち合わせしましたが、今回も猛烈に面白い。老化細胞が増える謎を解明します。
「老化T細胞が自己免疫病や 慢性炎症疾患を引き起こすメカニズムの解明 ―老化関連疾患を抑制せよ!」服部 雅一 氏(京都大学医学研究科 がん組織応答共同研究講座 特定教授)をお招きして、加齢に伴い増加・蓄積する「老化関連T細胞(SA-T細胞)」が慢性炎症や自己抗体の産生を引き起こすメカニズムを解明。人為的に阻害して免疫老化や自己免疫疾患を抑制できる可能性を議論します。下記より詳細にアクセスの上、お申込み願います。
https://www.jba.or.jp/event/post_56/

先週の金曜日に近畿バイオインダストリー振興会議の新春セミナーでお会いしたタカラバイオの仲尾社長は「患者さんのために(本来は自社で医薬品を製造しないという原則を曲げて)滑膜肉腫に対するTCR-T細胞(TBI-1301)の開発権を大塚製薬からの返還を受けて、自社開発します」と断言しました。実は、2022年11月10日に共同開発していた大塚製薬が共同開発を断念したため、TBI-1301は治験で有望な成績を上げながら、宙ぶらりんとなっていたのです。もし、仲尾さんが開発しないなら、引き取る気持ちで、質問したところ、冒頭の明解な答えをいただきました。有効な治療法のない滑膜肉腫の患者さんに朗報です。大塚製薬のような企業では採算に合わなかったのかも知れませんが、深刻なアンメット・ニーズは厳然として存在します。タカラバイオのようなベンチャーなら、そして同社のCDMO能力を活かせば、十分ビジネスになると判断しています。巨体を持て余し、本来の製薬企業のミッションを実現できない大手企業依存から脱却しないと、本当に必要な新薬を心から必要としている患者に届けられないのです。ベンチャーこそ、この問題の解決の鍵を握っています。タカラバイオの奮闘を期待しています。

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皆さん、お元気ですか?
全米オープンもベストフォーが出そろうタイミングとなって参りました。私の贔屓だったシフィオンテク選手(ポーランド)が本当に絶好調のベンチッチ選手(スイス)に僅差で敗れてしまいましたが、新たに若干19歳のカナダのレイラ・フェルナンデス選手に目移りをしております。大会中に誕生日を迎えた新鋭です。小柄ですが賢く,しかも精神が頑強で、大坂なおみ選手にマッチポイントを握られながら競り勝ち、大坂選手のメンタルに打撃を与えたほどです。連戦でどこまで身体が持つかが唯一の心配ですが、今年も女子シングルスは神聖誕生となるのではないかと楽しみにしています。

明日の講演の準備で癌免疫療法の調査をして、びっくりしました。治療対象の癌種拡大、さらにサードライン(3次治療)→ファーストライン(1次治療)への適応拡大競争がほぼ終結、いよいよ併用療法の真価が問われる第二段階の激戦の火ぶたが切られていたのです。新たな参入者と新たな治療標的が入り乱れる乱戦を今回は解説して見たいと思います。癌免疫療法のOS(全生存率)20~30%を打破する競争が始まったのです。この戦いの果てには、進化の宿痾である癌の制圧が見えてくると期待しています。

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