新Mmの憂鬱、血友病A市場の世界制覇を視野に収めた中外製薬、ポスト・ヘムライブラのNXT007
先週月曜日のAMED CiCLE事業の記事に対して大反響ありがとうございました。
◎宮田満のバイオ・アメージング(JBA) 12月6日15時から16時@ZOOM
宮田 満のバイオ・アメイジング~緊急対談:バイオのあの話題はこれからどうなる?!「トラウマ記憶の生ずるしくみを光と機械学習で解明する」
最先端の光遺伝学でPTSDなどの治療法開発につながる基礎研究を展開。ご注目下さい。
https://www.jba.or.jp/event/post_117/
●宮田満のLINK-J 一押イベント 11月16日
大阪大学×LINK-J「先輩女性研究者が後輩女性研究者をエンカレッジする!」
核酸化学の大塚英子先生も登場。日本のバイオには妹の力が不可欠です。
https://www.link-j.org/event/post-6884.html
今や中外製薬の売り上げトップ製品に躍り出て、更に2023年度の推定売上2257億円を多分上振れするであろう2抗原特異抗体で血友病Aの治療薬「ヘムライブラ」にも、アキレス腱がありました。ヘムライブラを皮下注射しても、正常人の血液凝固第Ⅷ因子(FⅧ)と同じ血中濃度、100IY/Dlに達しないのです。これは重症血友病A患者を軽症血友病Aの患者程度に治療する状況でした。ヘムリブラを投与した2割の患者で、出血による治療が行われていました。しかし、十八番の抗体工学を駆使して、とうとう中外製薬はこの課題を解決する2抗原特異抗体NXT007を開発、その詳細を2023年11月7日に発表しました。治験でもこの活性が証明されれば、組み換えFⅧを代替することは必然となり、実用化が進む遺伝子治療と共に血友病Aの世界市場を席捲することになるでしょう。
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