新Mmの憂鬱、厚労省想定にも満たなかった我が国の癌ゲノム医療

皆さん、お元気ですか?

2年前の6月、我が国の癌ゲノム医療が本格的に離陸しました。「OncoGuide NCCオンコパネル システム」(シスメックス)と「FoundationOne CDx」(中外製薬)の2種類の癌遺伝子パネル検査が保険収載(技術料56万円)され、我が国の癌患者さんの癌組織に存在する遺伝子の変異プロファイルに応じて、最適な抗がん剤などの処方が選択できる時代となったと喧伝(私も)しました。ではこれだけ国民の期待を高めた我が国の癌ゲノム医療の成績はどうだったのか?2年後のデータを確認すると、期待とは大きく外れた姿が見えてきたのです。我が国が先端医療の技術革新を咀嚼し、国民の幸福につなげるためのインフラの欠陥が露わになったのです。また、ため息です。

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