皆さん、お元気ですか?

4月7日12時から、Miyaman’s Venture Talk 第5弾を開催します。サスメドの上野社長をお招きして、デジタルセラピューティックスとブロック・チェーンによる治験の革新について、討議いたします。視聴無料LIVEです。どうぞ下記からお申込み願います。
https://www.link-j.org/event/post-5835.html

「野のうさぎ飛びて 天下の晴となる」

昨日(2023年3月9日)、エーザイ本社で記者懇談会がありました。説明資料の表紙にはエーザイの内藤晴夫CEO自筆の跳ねる兎が描かれ、上記の詠が添えられていました。表情は崩さぬものの、心中は正に上機嫌でした。抗Aβ抗体の条件付き承認を米国で獲得、年内に日米欧で「レケンビ(LEℚEMBI)」(レカネマブ)の正式承認を控える同社は、株価は兎も角上げ潮に乗っています。2030年には全世界で1兆円と打ち上げた、レケンビの成功の4つの原因を、内藤CEOが直接語りました。速報いたします。

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皆さん、お元気ですか?

亀が老化しないとご存知でしたか?老化は遍く生物に必然ではないのです。老化の核心に迫る研究者とのLIVE配信(無料)です。老化細胞が周囲の細胞の老化に拍車を掛けている。こんな恐ろしい事実が明らかになってきました。東京大学医科学研究所 癌・細胞増殖部門 癌防御シグナル分野中西真教授をお招きして、老化細胞の実態とそれを特異的に除去する新薬の可能性について、切り込みます。どうぞ下記よりご登録願います。
https://www.jba.or.jp/jba/seminar/se_02/post_313.php

来年1月までに抗Aβ抗体、レカネマブの条件付き承認獲得が見えてきました。アルツハイマー病の進展を抑制する画期的な新薬誕生の足音が聞こえてきます。しかし、仮に1年間の治療費が500万円程度であったとして、レカネマブの注射を認知機能が低下していない段階から30年間から50年間投与し続けるかは極めて疑問です。患者負担と保険財政からもそれは許されず、対象患者は相当絞り込まれる可能性があります。レカネマブによってAβの脳内蓄積抑制がアルツハイマー病発症抑制に貢献することが確かめられた今こそ、経口剤の開発が望まれるのです。米国国立衛生研究所は、既存薬からアルツハイマー病の治療薬を探索するDREAM(Drug Repurposing for Effective Alzheimer’s Medicines)試験に着手しています。期待を背負って臨床研究が進められていた勃起不全(ED)と肺性高血圧症(PAH)治療薬の薬効がDREAM試験によって2022年10月4日に否定されました。まだまだ経口アルツハイマー病治療薬開発の道のりは尚、遠く厳しいのです。

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皆さん、お元気ですか?

まずはお知らせです。8月の宮田満のバイオ・アメージング(無料LIVE)はAIとバイオを取り上げます。8月9日に第一弾を生放送。理化学研究所 革新知能統合研究センターの杉山将センター長をお招きして、「バイオとAIの融合は可能か?」をテーマに討議いたします。杉山先生はAIのいろはから最先端までご解説いただきます。皆さんのご参加・ご質問を期待しております。締め切り迫る。申し込みは下記より。
https://www.jba.or.jp/jba/seminar/se_02/_ai_1.php

今月、エーザイは矛盾した記者発表を二つ行いました。第一は2022年7月6日、同社が米Biogen社と開発中の次世代抗アミロイドβ(Aβ)抗体、レカネマブがアルツハイマー病(AD)による軽度認知障害(MCI)および軽度ADに対する迅速申請申請が米国食品医薬品局(FDA)に受理され、2023年1月6日までに,審査終了することを記者発表しました。来年の1月上旬にはレカネマブの販売認可が得られる可能性が濃厚となってきたのです。しかし、この盛り上がりに一気に冷や水を浴びせかけたのが、2022年7月25日の記者発表でした。「2022年7月22日に米国科学誌Scienceに掲載された記事に関して、当社が開発中の抗アミロイドβプロトフィブリル抗体、レカネマブとは一切関係がないことをお知らせいたします」という奇妙な発表でした。エーザイが焦燥感に駆られた原因はまさに、次世代の抗Aβ抗体の治療概念がScience誌の記事で大きく揺らいだためです。まさにアイデンティ・クライシスなのです。

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皆さん、お元気ですか?
エーザイが、2022年度初めに米国食品医薬品局(FDA)に第二世代の抗Aβ抗体(可溶性Aβのプロトフィブリルと結合)、レカネマブの迅速承認(市販後治験の条件付き承認)の申請を出すと宣言しています。今月中にも申請される可能性があります。同社は2021年9月から米国で段階的製造販売申請(Rolling BLA)に着手しており、まず有効性と安全性を示したフェーズ2治験(201試験)などのデータを提出、2022年度中の迅速承認の申請を指しています。2022年9月にはフェーズ3治験(Clarity AD試験)の最初の解析結果を公表する予定。このデータに基づき、2022年中に完全な製造承認申請を米国で行い、2023年には欧米日で販売承認獲得を行う計画です。2021年6月に迅速承認を米国で得た抗Aβ抗体「Aduhelm」がレカネマブの露払いとなり、FDAのアルツハイマー病薬の承認条件を明確にしたため、まず、レカネマブが認可されることは間違いないでしょう。アルツハイマー病患者にとっては大いなる福音だが、ちょっと待てよ、メンタルテストによる認知機能の改善、つまり記憶(言語や映像など)に偏った認知機能の評価でアルツハイマー病の一側面を治療や予防する薬品は開発できるだろうが、これでアルツハイマー病を根治する医薬品ができたと考えるのは早計ではないでしょうか?

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皆さん、お元気ですか?
まずは、近く公開されるLIVE配信(無料)のご案内です。

2022年4月18日(月) 14:00~16:00
「COVID-19対する5-アミノレブリン酸(5-ALA)を用いた特定臨床研究の結果」

2022年5月12日(木) 15:00~16:00
「コロナ禍を超えて躍進するmRNA医薬」

2022年4月26日(火) 15:00~16:00
「深淵なる海底下生命圏を解明せよ!」

まだお申込みを受け付けしておりますので、どうぞよろしく願います。

先月、「(アルツハイマー病新薬実用化の)第二章が始まった」とエーザイの内藤晴夫CEOが、同社が治験中の抗可溶性Aβ(アミロイドβ)抗体レカネマブに全精力を注ぎこむと宣言しました。米Biogen社と提携して、米国で条件付き承認とはいえ商品化に成功した抗不溶性Aβ抗体「Aduhelm」よりも、レカネマブに注力するという賭けに出たのです。2022年4月7日、米国の公的医療保険を統括するCMS(厚生省メディケア・メディケイド・サービスセンター)がAduhelmの保険償還に極めて厳しい条件を付けました。この結果、Aduhelmの売り上げにはキャップが掛かり、ブロック・バスターの夢は潰えたのです。内藤CEOの賭けは見事に成就した格好です。その中身を吟味します。

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皆さん、お元気ですか?
まずは宣伝です。是非、ご参加検討願います。先着55社限定です。
現在、50社50人以上のアントレプレナーや企業内アントレプレナー、投資関係者を集めて、毎月第二金曜日の夜に勉強会を、もう20年以上続けて開催しています。バイオインベストメントギルド(BIG)と大げさな名前を付けておりますが、ここに参加した500人以上の人財がいつか、我が国のバイオベンチャーをけん引する主役に躍り出ると期待しております。今年も7月から募集を開始いたします。次期こそリアルでお会いし、バイオの聖地鶴岡でバイオの実習を実現したいと願っています。会場の都合もあり先着順で55社で募集をしております。下記よりパンフレットをご参照の上、お早目にお申込み願います。参加費は7月以降に請求しますが、請求のタイミングなどは相談下さい。
正規料金(大手企業)
https://miyata-inst.jp/pdf/BIG-4.pdf
投資家割引(引き受け証券会社、VC、会計事務所、その他投資家)
https://miyata-inst.jp/big4-vc/
ベンチャー特別割引き(未上場ベンチャー企業、個人、自治体)
https://miyata-inst.jp/big4-vb/

ポスト抗がん剤の焦点は間違いなく中枢神経疾患です。癌克服が見えてきた今、社会の情報化や高齢化によって、中枢神経疾患の発症は否が応でも増加せざるを得ないのです。実際、大手製薬企業に投資を勧誘した時に、もう抗がん剤のパイプラインは充実しているから、中枢神経系の新薬開発や治療用デバイスの投資がしたいと皆が口を揃えました。現在、中枢神経疾患の情報収集を急いでおります。最近Twitterが始めたコミュニティというサービスに脳科学&ニューロテックがあり、早速登録したところです。そこで米国の調査会社がまとめたニューロテックの投資動向のレポートを発見、面白かったので皆さんにご報告します。しかし、問題はニューロテックという流行り言葉の定義です。Elon Musk氏が投資したことで注目を浴びた米Neuralink社が目指す脳とコンピューターのインターフェース開発にテック系の若者が殺到している分野ですが、ニューロテックというのはこんな狭小な分野に留まるものではありません。今回はこの調査レポートを紹介しながら、ニューロテックの定義を議論、皆さんと近い将来、私達の問題となる中枢神経系疾患の克服やコンピューターやクラウドとのコミュニケーションのインフラとなる技術の将来を共有したいと願っています。

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皆さん、お元気ですか?
今週はバイオで悪いニュースばかりお伝えしなくてはなりません。今年米国で迅速承認(条件付き承認)を受けたアルツハイマー病治療薬、「ADUHELM」(アデュカヌマブ)を投与された患者1例が、MRI画像上でARIA(脳浮腫や脳出血を示すアミロイド関連画像異常)を示した後に死亡しました。以前のメールで抗ADUHELMが商業的に成功するには、条件付き承認後に3つの断崖が待ち構えていると書いたことがありますが、その最も恐れていた副作用の壁に直面したのです。続いて、6か所もARIAが観察された患者の例も報告されており、ただでさえ処方が広がらないADUHELMの行く手が暗くなる情勢です。但し、今週開催されていた2021 Clinical Trials on Alzheimer’s Disease (CTAD) conferenceで、エーザイはBiogen社と共同開発している第二の抗Aβ抗体Lecanemabのフェーズ2治験のデータを発表、良い手ごたえを得ました。これは次のコラムで詳報いたします。

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皆さん、お元気ですか?
芸人のさんまさんが思わずテレビで「オリンピックどころじゃない」と口走ったメッシュ選手のバルセロナ退団、そしてパリ・サンジェルマン(PSG)加入が正式に決まりました。背番号は30番。年俸を半減しても、バルセロナの経営悪化による傘下の選手の年某総額のキャップにより、メッシュ選手の契約更改を許さなかったのです。欧州サッカー協会との分離独立騒動など政治的な背景もあったようです。アラブの石油富豪がオーナーであるPSGは財政的な問題はありませんが、果たしてメッシ選手は幸せなのか?確かに、かつてスアレス選手とメッシ選手に加えて黄金トリオを形成したネイマール選手がPSGでは待っています。更には強敵であったレアル・マドリードの不動のセンター・フォワードであったセルヒオ・ラモスもPGSにはいます。世界最速のフォワード、エムバペ選手とメッシュ選手、ネイマール選手の新黄金トリオも見てみたい気がしますが、世界から才能だけをかき集めたチームは我が国の巨人軍のような虚ろさも感じます。ジュニア選手の育成からトップ・チームまで、一貫した哲学やスタイルをもって磨き上げてきたバルセロナや他のチームとは、一味も二味も違います。確かに強く、PSGはチャンピョンズ・リーグを勝利するでしょうが、下手をするとスタイルの無いチームに堕してしまうリスクがあります。なにか、もったいない気持ちで一杯です。

我が世を謳歌する抗体医薬ですが、実は大きな弱点があります。抗体は親水性であるため細胞膜を通過することができず、細胞表面に露出している抗原にのみ薬効を発揮することです。細胞にもよりますが、平均3000種類の蛋白質が存在していると推定されています。はっきりした数字はありませんが、膜蛋白質はせいぜい10%から20%程度ではないでしょうか?そう考えると、もし細胞質内の蛋白質を標的にすることができれば、10倍以上の治療標的に対する抗体医薬の開発の可能性があるのです。京都大学化学研究所のグループが抗体医薬を細胞質内に高効率で送達するシステムの開発に成功、実際、細胞質内で抗原抗体反応を実現することに成功しました。これはひょっとすると、抗体医薬の更なる成長を促す技術突破かもしれません。今回のメールで紹介させていただきます。
日本列島を酷暑が襲っています。新Mmの憂鬱も、13日金曜日は日も悪いですし、夏休みとさせていただきます。次回は2021年8月18日配信です。

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全仏オープン、錦織選手はズブレフ選手にいいところまで競ったのですが、スコア的には3:0でストレート負けです。怪我からの復帰戦で5セットマッチ2回は体力的にも負担が大きかったのかも知れません、良いコースの球が、ほんの少しだけアウトという展開が目立ちました。疲労で球の抑えが効かなかったと推察しています。次ぎのグランドスラムまでにはフィットネスとファースト・サーブを改善する課題が見えて来ました。それにしてもフェデラー選手は棄権しましたが、残るナダル選手とジョコビッチ選手の強さは目立ちます。4回戦はいずれも10代の新鋭ですが、そろいもそろって若者が試合中に故障、リタイアする結果となりました。このビッグ2の体力とコンディショニングは怪物的と表現すべきでしょう。

まさかとは思っておりましたが、米国食品医薬品局(FDA)が2021年6月7日に米Biogen社とエーザイが開発していた抗アミロイドβ(Aβ)抗体、「ADUHELM」(aducanumab)を迅速承認しました。我が国では20年ぶりのアルツハイマー病の新薬誕生にマスメディアが沸いておりますが、この画期的新薬がブロック・バスターになるまでの道のりには3つの険しい断崖を越えなくてはなりません。

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皆さん、お元気ですか?
ATP1000のモンテカルロオープンでとうとうギリシャのチチパス選手が優勝しました。NEXT BIG3の一人と言われながら、グランドスラムの下に相当する格の高いATP1000での優勝はこれが初めてでした。ロシアのルブレフ選手のボールがラインアウトして試合をものにした瞬間のチチパス選手の嬉しそうな表情は格別でした。勝者がテレビカメラのレンズにサインするお決まりの儀式で「モンテカルロから全てが始まる」と力強く書いたチチパスの気持ちは、今年、グランドスラムを取りに行くという宣言です。大いに期待しています。錦織選手もATP500、バルセロナ・オープンで初戦を突破しました。ちょっと危なかったですが、これから試合勘を取り戻せば、十分期待できる願っています。

米国食品医薬品局(FDA)は2021年1月29日、米Biogen社とエーザイ社にアルツハイマー病治療薬Aducanumabの審査期間を3か月延長し、認可するかどうかを2021年6月7日までに下すことを通告しました。今から50日以内に、抗アミロイドβ(Aβ)抗体のアルツハイマー病治療薬が誕生するかどうかが決まります(再延長されるかもしれませんが)。今まで少なくとも多数の製薬企業とバイオベンチャーが開発を断念してきたAβ仮説に基づく治療薬が世に出るか? 関係者は固唾を呑んで見守っています。2021年4月17日にSan Franciscoで開催された米国神経学会第73回年会で、FDAの要求に応じた歴史的大規模追加臨床治験「EMBARK」のプロトコールがポスター発表されました。実はAducanumabの認可申請に使用されているデータ(P3治験)はまだ査読科学論文として公表されておらず、今回の発表は認可の帰趨を占う重要データになると考えて、ご紹介いたします。しかし、この試験は2021年3月9日から着手、少なくとも2年以上の観察期間が設定されており、到底今年の6月7日まで間に合いません。可能性としてはFDAが強引に条件付き認可、EMBARK試験の結果が出て本認可を検討する挙に出るかもしれません。しかし、医学会から反対の声も出ております。非常に微妙な状況が続いているのです。

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