皆さん、お元気ですか? とうとう今回のメールで300回となりました。皆さん、ご愛読いただきありがとうございました。今後もバイオテクノロジーの最新情報や最新動向を深堀してお届けいたします。

◎宮田満のバイオ・アメージング(JBA) 12月6日15時から16時@ZOOM
宮田 満のバイオ・アメイジング~緊急対談:バイオのあの話題はこれからどうなる?!「トラウマ記憶の生ずるしくみを光と機械学習で解明する」
最先端の光遺伝学でPTSDなどの治療法開発につながる基礎研究を展開。ご注目下さい。
https://www.jba.or.jp/event/post_117/

●宮田満のLINK-J 一押イベント 11月21日火曜日17時半から
日本発のmRNA医薬・ワクチンの実現へ
これは必見です。急進するmRNAモダリティの開発から製造までのバリューチェーンの現状を確認できるイベントです。
https://www.link-j.org/event/post-6859.html

「異種臓器移植に関して、日本はもう10年以上で遅れてしまった。組換えブタを使った異種臓器製造に関しては米eGenesis社のプラットフォームに依存するしかない。でも、異種移植で我が国が勝ち抜くための秘策はある」と語ったのは、自治医科大学分子病態治療研究センター再生医学研究部の花園豊教授。iPS細胞を活用して移植可能なヒト臓器(スフェロイドを除く)を開発できるまで、もう10年から15年かかる可能性が見えてきた今、その間を埋めるのが異種臓器となりそうです。先行する米国に対抗する異種臓器移植の秘策をこれから解説いたしましょう。

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皆さん、お元気ですか?
まずはお知らせです。いよいよペプチドリームの舛屋副社長とのガチンコ対談(9月8日午前12時から午後1時:無料LIVE)が迫って参りました。今回は打ち合わせ無しでぶつかります。テーマはペプチドリームの第二の創業の成否です。是非、ご期待願います。下記からお申込みをお急ぎ願います。もうすぐ満員です。
https://www.link-j.org/event/post-4900.html
しかし、駐フランス元大使から「川上哲治(巨人軍元監督)に似てきた」と言われてポカーンとしたことがありましたが、このサイトの写真、確かにちょっと似て来ました。

さて、皆さんはシンギュラリティという言葉を聞いたことがあると思います。コンピュータの計算能力が高まり、2045年にはヒトの脳の能力を上回るシンギュラリティが来るという予測で驚いたことを覚えています。その当時はAIが人間の仕事を奪うなどと散々脅かされたため、シンギュラリティを怖い言葉だと誤解している読者も多いと思います。正しくは、シンギュラリティは技術転換点を意味し、ある技術の発展が新しい段階に入る時点を意味します。当然、バイオテクノロジーにもシンギュラリティは来るのです。米Johns Hopkins大学のMichael Shatz教授はそれが2035年に到来すると予測しています。2035年に到来するゲノム・シンギュラリティ(私の造語です)とはいったい何なのか?これから共有したいと思います。

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皆さん、お元気ですか?
記事タイトルを見て、2003年4月にヒト・ゲノムは完全解読されたのではないか?と思った読者の方、それは政治的な正解です。私も東京大学安田講堂で開催された記念式典でノーベル賞受賞者である故Sidney Brenner教授とパネルディスカッションをした記憶があります。しかし、本日、米国国立衛生研究所から「ヒト・ゲノム完全解読」という一報が飛び込んできました。約20年たって分子生物学者達が難解読・未解読領域の解読に成功したのです。これがApril Foolではないかと一度は疑いましたが、発表日は2022年3月31日でした。間違いなく、人類は自分自身のゲノムの解読に成功したのです。

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皆さん、お元気ですか?
ヒト・ゲノム研究は2003年に終わったのでは?と思っている読者も多いとは思いますが、米国政府は実に粘り強く、ヒト・ゲノム研究を医療の革新に繋げるために多様なプログラムをまだまだ立ち上げています。ヒト・ゲノムのDNA配列を解読したのが、2003年だと考えると、これはヒトの生命の分子的なメカニズムを解読するための“ロゼッタ・ストーン”を手に入れる前段階に過ぎません。単に30億塩基のDNDの配列、しかもたった3人のゲノム配列を記述できたからといって、その意味はほとんど解釈しえなかったのです。つまり、ほとんど医療には役に立たなかったのです。ヒト・ゲノム解析の成果を医療に活用するために、米国政府はトランスクリプトームやプロテオーム、ヌクレオ―ムなどマルチオミックス解析と組み合わせ、ようやっとヒト・ゲノムの謎を解くデータ・ベース、つまりヒト・ゲノムのロゼッタ・ストーンを、100万人から1000万人規模の集団ゲノム解析と経時列の個人ごとの健康データを除き、ほぼ構築し終えたのです。そして満を持して2021年9月、米国国立衛生研究所ヒト・ゲノム研究所が立ち上げを発表したのが、ゲノム変異が生命機能に与える影響解析(Impact of Genomic Variation on Function:IGVF) コンソーシアムだったのです。ヒト・ゲノム研究をもう一歩、革新的な医療、そして人類の幸福に近づける試みです。

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