新Mmの憂鬱、細胞が必然的に抱えてしまう突然変異は、生存に背く悪者だけなのか?
皆さん、お元気ですか?
●Miyaman’s Recommendation on the event on LINK-J
2023年4月19日水曜日、「日英ライフサイエンスセミナー Vol.4 / UK-Japan Life Science Seminar #4 わかりにくい英国・欧州における規制・臨床試験プロセスを理解しよう」にご注目願います。
確かに、英国がEUを離脱して一段と分かり難くなった欧州での新薬治験のプロセスや規制をアップデートすることは、欧州市場参入のために不可避であると思います。
https://www.link-j.org/event/post-5866.html
先週はシステムの齟齬で、全文が配信されてしまいました。今回は残念ながらさわりだけ無料でお届けいたします。全文をお読みなりたい場合は是非、ご購読を検討願います。さて、今夕、22年間も続けているバイオの目利き人材プログラム、Bio Investment Guild(BIG)を開催します。その準備でいろいろ資料を調べている内に、細胞分裂や紫外線などエネルギーや変異原物質によって生まれる細胞のゲノム変異が、どうも悪者だけではないことを実感するようになりました。ひょっとしたら身体内で変異細胞同士が生存を競うことで、環境からのストレスに対応しているのかも知れません。2022年12月に米Moderna社・米Merck社は患者の癌のネオ・アンチジェンに対するmRNAワクチン(RNA-4157/V940)のフェーズ2治験の結果を発表しました。悪性黒色腫の患者の無増悪期間を抗PD-1抗体単剤投与と比べて、RNA-4157/V940を併用すると再発と死亡のリスクを40%削減できた素晴らしい成績でした。でも、今回思いついた細胞変異によるネオ・アンチジェンが全部悪者ではないという妄想が正しいとしたら、想定外の副作用のリスクも否定できないのです。
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