皆さん、お元気ですか?
前回のメールで予言したウクライナのサバレンカ選手がなんと準決勝で、チェコのスピルコバ選手に撃破されてしまいました。またしても、ウインブルドンの優勝者当てクイズに失敗してしまったのです。イレギュラーが多い芝コートの上ではどんなことでも起こる、というみじめな言い訳は申しません。とにかくサバレンカ選手は荒っぽいテニスでミスを多発しました。残る予言はジョコビッチ選手の優勝です。これもどうなりますか?自信喪失気味です。

これから新型コロナワクチンの初回接種を受けます。面白いことがあれば、次回のメールで報告させていただきます。さて、また米国食品医薬品局(FDA)と米Biogen社が迷走を始めました。アルツハイマー病治療薬の抗アミロイドβ(Aβ)抗体「Adhelm」(aducanumab)の添付文書を2021年7月8日に改定したのです。この他にもFDAの諮問委員会の委員が3人も抗議の辞任をするなど、科学をないがしろにしたお粗末な政治的条件付き認可の弊害が次々と現れています。実はこの記事を書くきっかけとなったのはBS放送で、自民党で最も医学的知識と判断に優れていると尊敬していた武見恵三参議院議員が「(患者の要望に応える)こういった新薬の認可があってもよい」という発言を聞いたためです。患者さんやそのご家族の切実な要望を認識した上で、再現性を担保できない政治的な認可は治療効果において患者さんの期待を裏切り、医療費の無駄を招き、さらには真の治療薬開発にブレーキを掛け、最終的には患者さんや国民に不利益を与えることを憂えたためです。また、企業にとっても短期的な売り上げ増につながるかも知れません、Biogen社もエーザイも一息つけたことは事実ですが、最終的にはクラス・アクションのリスクも孕み、現場で薬効が実感できなければ、長期的には投資を回収することも難しくなるでしょう。我が国の厚労省やFDAなどの許認可当局は、一般大衆の不人気を気にすることなく、一重に患者さんのことを考え、科学的判断に徹するべきであると考えます。

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皆さん、お元気ですか?
とうとう七夕を迎えました。今年も牽牛は新型コロナ・パンデミックに邪魔されて、天の川をカササギの橋を架けて渡ることができそうにありません。さて、昨日から新MmのサイトにGoogleから広告配信を受け付けました。とんでもない広告も出ておりますが、可能な限り、皆さんにお役に立つような広告を配信してもらうように、調整中です。是非「こんな広告は品格を下げる」などのご指摘をいただければ幸いです。しかし、暫く広告配信を眺めておりますが、本当にGoogleのAIは大丈夫か?と訝しるばかり。多分、これは当サイトが何か、情報不足のためのご判断です。バイオ関係の研究支援企業、バイオ関連VC、バイオ関連人材企業、バイオ投資関連企業などの広告も期待しております。是非、このサイトをご指名いただくか?問い合わせサイトから当方に直接お申込み願います。Googleにはどんどん、こちらからクレームを上げて、適切な広告を配信するようにいたしますので、皆さんも温かくお見守り願います。

ウインブルドン選手権は準決勝まで進んできました。贔屓のムルグサ選手とシフィオンテク選手を相次いでなぎ倒したジャバ―選手の巧みなショットはまさに嫌味な芝コートにぴったり。体幹を使って鋭く振りぬくシフィオンテク選手は滑るコートに脚を取られて、ウィナーが取れません。ジャバ―選手はナイジェリア出身、アラブ圏の選手で初めてグランドスラムの準々決勝に駒を進めました。アラブでは若者に熱狂的な支持を受けています。新型コロナ・パンデミックを克服した後、世界はさらに多文化・多極化することはテニスでも明白です。準々決勝では、ベラルーシのサバレンカ選手に撃破されたのは残念でした。大胆に予測いたしますが、女子シングルスは豪打で雄たけびを上げるサバレンカ選手が優勝すると感じさせるほど、芝にフィットしていました。どうなりますか?ご注目願います。

さて、先週開催された日本核酸医薬学会2021の会場から3番目で最後のトピックスをお届けいたします。今回の学会では核酸医薬のアキレス腱であるDDS(薬剤送達システム)が最大の焦点となりました。核酸医薬は作用機構も明解で、標的遺伝子さえわかれば、簡単に分子を設計合成できるプラットフォーム技術です。既に全世界では15種類の核酸医薬が発売されています。しかし、残る最大の問題は何しろ細胞に入らない。加えて、入っても肝臓、腎臓や脾臓などに集結し、自在に患部に送り届けることができないという欠点です。今回の学会では、前者の問題を解決できるかも知れない技術を名古屋大学が発表しました。これが本当だったら、核酸医薬の未来は更に明るくなります。

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皆さん、お元気ですか?
錦織選手、西岡選手。ウィンブルドンで2回戦敗退しました。すっかり寝不足で、視聴意欲も低下してしましましたが、後はフェデラー選手の活躍と贔屓であるシフィオンテク選手とムルグッサ選手、それに日本人の女子ダブルス・青山選手・芝原選手の活躍に期待することにいたします。女子ダブルスは金メダルも狙える可能性があると思っています。皆さんもご注目願います。

なるべく新しい情報をお伝えするため、今後は基本的に水曜日と金甌日に皆さんにニュースをお届けします。水曜日と金曜日が祝日の場合と年始年末、旧盆は休刊とさせていただきます。どうぞご了解願います。

さて今週開催された日本核酸医薬学会2021の会場から2番目のトピックスをお届けいたします。既に我が国でも米Alnylam Pharmaceuticals社が「オンパットロ」(パティシラン)をトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)の治療薬として発売しております。しかし、世界初のsiRNA医薬の開発は実はそう簡単ではありませんでした。同社は一度、まったくオンパットロと同じ標的のsiRNA製剤の開発で挫折していました。今回の学会ではAlnylam社に14年も勤続している日本人化学者、Shigeo Matsuda氏が、オンパットロの開発に不可欠だったリピッド・ナノ粒子(LNP)の開発の詳細を発表しました。この発表を聞いている内に、今まで解けなかったオンパットロのDDS開発の謎がするすると解明されたのです。スッキリしました。

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皆さん、お元気ですか?
ウィンブルドンが始まりました。しかし、Londonも雨模様で、濡れた芝はスリッピィです。昨夜行われた試合で、2セット選手して芝の王者、フェデラー選手を追い詰めたフランスのアドリアン・マナリノ選手も、芝のコートで足を取られ、あえなくリタイアする羽目に陥りました。「彼が勝つ可能性もあった。僕は幸運だった」とフェデラー選手が試合後のインタビューで率直に答えていました。あれほど転ばないジョコビッチ選手も初戦でころころ転んでおりました。今年の芝の調子は今後の勝ち上がりに微妙な影響を与えるでしょう。実はEdinburghの芝コートでテニスした経験があります。まったく球は弾まないし、滑るし厄介なコートでした。芝コートを愛する英国人の気が知れません。

今週の火曜日までオンラインで開催されていた日本核酸医薬学会第6回年会で、第一三共が2021年3月からフェーズ1/2治験に入った新型コロナの国産mRNAワクチン、DS-5670の詳細がとうとう発表されました。その内容を速報でお知らせいたします。米Pfizer社・独BioNTech社と米Moderna社のmRNAワクチンよりひょっとしたら優れているかも知れないという内容でした。国産バイオ技術も捨てたもんじゃありません。

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皆さん、お元気ですか?
国別の欧州サッカー選手権UEFA-EURO2021は異常な盛り上がりを示しています。新型コロナの影響でクラブチームの財政が悪化、クラブの試合の質は今シーズンは今一つでしたが、ナショナルチームの国家対抗となると話は別です。昨夜のハンガリーVCドイツ戦は強豪のドイツにハンガリーが先行、このままでは決勝リーグ進出に黄色信号が灯ったドイツがギリギリで追いつく2:2の展開となりました。しかし、ドイツのラーブ監督は、疲れてきたハンガリーに対して、選手を次々と交代させ、マークの混乱を起こさせ、同点に追いつくという離れ業を示しました。誠に凄い監督でした。

さて新型コロナで世界中がバイオや先端医学研究の研究予算の増強に走っています。前回のメールで米国が健康高等研究計画局(ARPA-H)を創設することをお伝えしました。そうなると我が国の政府の動向が気になりますが、今年度の予算の目玉は10兆円の大学ファンドです。凋落著しい我が国の大学の研究をこれで立て直せるか?調べてみると大いなる矛盾が存在しており、下手をすると我が国の基礎研究力の息の根を止めかねない危険があることが判明、この懸念が杞憂に終わることを祈り、皆さんと共有いたします。

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皆さん、お元気ですか?
ウィンブルドンの予選が始まっています。今朝、贔屓の選手が予選敗退したニュースが届きました。ポスト錦織選手を狙う若手選手の本選出場を願っているのですが、今年は実現しそうにありません。加えて、ナダル選手が出場辞退を発表しており、全仏を途中棄権してまで備えている芝の王者であるフェデラー選手とチチパス選手やズべレフ選手など若手急成長選手の闘いが焦点となりそうです。世代交代が実現するか?注目です。

新型コロナ・パンデミックの影響は至る所で姿を現しつつあります。アメリカ同時多発テロ事件(9.11)の後、バイオテロ対策の予算が急増し、感染症やワクチンを開発するバイオ企業が多数誕生しました。当時、衰退の極みであった感染症研究が復活し、バイオ技術革新が浸透した結果、新型コロナ対策の基盤を形成しました。今回の新型コロナ・パンデミックで米国は基礎研究予算を20%増額、加えて3年間で65億ドルもの予算を投入、健康・医学研究成果の産業化の橋渡しをする健康高等研究計画局(ARPA-H)の設立に踏み切りました。Science誌2021年6月22日号にその概要が投稿されました。ARPA-Hのお手本は防衛力強化を図るための国防高等研究計画局(DARPA)。インターネットやGPSの実用化に成功した実績を誇ります。新型コロナ・パンデミックで感染症や医療が国家の安全に深く影響することを認識した結果です。我が国でも対応を誤ると、米中にバイオテクノロジーの研究開発で更に水を開けられる危険性があります。経産省・文科省・厚労省の縦割りに戻ったかの如き第二期の日本医療研究開発機構と内閣府が取りまわす10兆円(最終的に)大学ファンドの在り方を再吟味する必要があると考えています。このままで良い訳がありません。

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皆さん、お元気ですか?
今日は梅雨の晴れ間。ゲノム編集トマトが急速に伸びてきたので、吸引という畑仕事で汗をかきました。筑波大学が開発、サナテックシードが商業化したゲノム編集トマトです。ゲノム編集によって神経伝達物質のGABAの含有量を増量しています。農学部付属高校出身ですから、農業の大変さは知っていたつもりですが、たった4株のトマトのお世話をするのにも息を切らしております。農民の方々には尊敬しかありません。ゲノム編集農産物の社会受容の鍵を握るサナテックシードの社長のインタビューを近く掲載する予定です。彼の発想は、組換え農産物の社会受容が難渋した我が国の沈滞を打破すると期待しています。既に5000人、協和キリンの元社長の松田さんもゲノム編集トマトを栽培しています。この俄か農民の口コミと生産物であるGABAトマトへの愛情が、なんでも反対派の感情的な議論を終息させるのではないでしょうか?

新型コロナの非常事態宣言下にも関わらず、中外製薬は自社開発した抗CD137抗体(STA551)と抗PD-L1抗体「テセントリク」(アテリゾズマブ)を併用したファースト・イン・マン試験に2021年4月上旬に着手しました。抗CD137抗体で先行する米Pfizer社を逆転する秘策こそ、STA551でした。この抗体は中外世代の第三世代抗体誘導体であるスウィッチ抗体技術によって開発されたもの。その開発の契機は、癌治療に第4の柱である癌免疫療法を切り開いた抗CTLA-4抗体「ヤーボイ」(イピリムマブ)でした。きっと壮絶に楽しいお話があると推察して、開発の当事者にインタビューしました。

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全仏オープン・テニス大会が終幕しました。前回のメールでナダル選手優勝必至と予測いたしましたが、世の中まったく予想通りには参りません。準決勝でなんとジョコビッチ選手が3:1でナダル選手後撃破、決勝では2セット、新鋭のチチパス選手に先取されましたが、フルセットの結果、大逆転で優勝をもぎ取りました。優勝トロフィーの授与式の挨拶で「やるべきことはすべてやった」とぼそっと話したチチパス選手の憮然とした表情が全てを物語っていました。ジョコビッチ選手の強さは異次元でした。最初の2セットでチチパス選手の戦略と戦術、心理と身体のコンディションまで解析し終わったジョコビッチ選手の反撃はまったく見事。回り込んだ逆クロスのフォアハンド・ストロークを封じ、チチパス選手は自滅に追い込まれました。きっと心の底から恐怖を味わったはずです。テニスはまったく残酷なスポーツですね。私が弱い理由も納得です。隣人同士が殺戮する戦乱続いたセルビアから這い上がって来たジョコビッチ選手の強靭な精神の足下にも及びません。

癌の分子標的薬のターゲットとして発見から40年、阻害剤開発が試みられてきたKRAS阻害剤がとうとう認可されました。米Amgen社が開発した「LUMAKRAS」(ソトラシブ)が2021年5月28日に米国で抗がん剤として迅速承認を獲得したのです。今回はaducanumabとは異なり臨床上の有用性(抗癌作用)が明確に治験フェーズ2(CodeBreaK 100試験)のデータで示されています。2001年5月にイマチニブが米国で承認されて始まった癌分子標的薬の第2幕が上がりました。今まで、新薬開発が困難であった癌遺伝子群に対する阻害剤の開発にも拍車がかかりました。2021年4月28日にはアムジェンが我が国にも製造承認申請をしたばかりです。

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皆さん、お元気ですか?
全仏オープン、私の贔屓であるポーランドのシフィオンテック選手が準々決勝で敗退、女子の準決勝は今まで名前を聞いたこともない選手が豪打で打ち合っています。まったく誰が優勝するか予測不能です。これに対して、男子の準決勝はナダル選手VSジョコビッチ選手とズべレフ選手VSチチパス選手です。多分、大会関係者の配慮でしょうが、決勝は間違いなくベテランVS次世代のし烈な戦いになります。私の予想は、困ったことにナダル選手の優勝です。またか、というため息も聞こえますが、ナダル選手は今年も確実に進化しております。ご注目願います。

前回のメールで、20年振りのアルツハイマー病新薬「ADHELM」(aducanumab)誕生とブロック・バスターまでの茨の道を示しました。今回はaducanumab誕生を可能にしたヒトのB細胞の選抜による完全ヒト抗体の開発技術が何故、げっ歯類やウサギにアミロイド(A)β抗原を免疫して創製した抗Aβ抗体を凌駕したのか?考察します。なんと我々の身体の中に新薬の金鉱脈が隠されていました。

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皆さん、お元気ですか?
全仏オープン、錦織選手はズブレフ選手にいいところまで競ったのですが、スコア的には3:0でストレート負けです。怪我からの復帰戦で5セットマッチ2回は体力的にも負担が大きかったのかも知れません、良いコースの球が、ほんの少しだけアウトという展開が目立ちました。疲労で球の抑えが効かなかったと推察しています。次ぎのグランドスラムまでにはフィットネスとファースト・サーブを改善する課題が見えて来ました。それにしてもフェデラー選手は棄権しましたが、残るナダル選手とジョコビッチ選手の強さは目立ちます。4回戦はいずれも10代の新鋭ですが、そろいもそろって若者が試合中に故障、リタイアする結果となりました。このビッグ2の体力とコンディショニングは怪物的と表現すべきでしょう。

まさかとは思っておりましたが、米国食品医薬品局(FDA)が2021年6月7日に米Biogen社とエーザイが開発していた抗アミロイドβ(Aβ)抗体、「ADUHELM」(aducanumab)を迅速承認しました。我が国では20年ぶりのアルツハイマー病の新薬誕生にマスメディアが沸いておりますが、この画期的新薬がブロック・バスターになるまでの道のりには3つの険しい断崖を越えなくてはなりません。

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