皆さん、お元気ですか?
昨日、JBA主催の「宮田満のバイオアメージング・トーク」でmRNA医薬を取り上げました。我が国の第一人者である東京医科歯科大学生体材料工学研究所生体材料機能医学分野位髙啓史教授をお招きして、まだまだ広がるmRNA医薬の可能性と課題について、300名以上の聴衆と共有できたと思います。まだご視聴なさらなかった読者は以下のリンクで再放送をお楽しみ願います。
https://www.youtube.com/watch?v=omZeWFOBpd4

さてこのコラムでも何回か告知いたしましたが、今年で21周年目になるバイオ目利き人材養成プログラム、第四期バイオインベストメントの締め切り(6月20日)が近づいてまいりました。今年は是非リアルでも開催したいと思い、会場の都合で60人限定応募とさせていただきました。既に過半の応募があり、ご要望に応えられない可能性も見えてまいりました。是非、下記より資料・申込書をダウンロードしてお申込みをお急ぎ願います。
https://miyata-inst.jp/big/

今晩開催される第三期バイオインベストメントギルドのテーマは「mRNA医薬の夢と現実」です。モデルナ・ジャパンの鈴木蘭美社長と細胞内でのmRNA医薬の代謝研究のパイオニアである名古屋市立大学薬学研究科遺伝情報学分野星野真一教授を講師にお招きして、mRNA医薬開発の次の一手を議論します。という訳で頭が今、mRNA医薬になっております。今晩の資料作成の過程で、意外にも癌ワクチンとしてのmRNAの開発が難渋し、感染症とその他の疾病領域にmRNA医薬開発が向かっていることが判明しましたので、皆さんと一刻も早く共有したいと願っております。この記事は、国立医薬品食品衛生研究所遺伝子医薬部井上貴雄部長らのスタッフが2022年5月2日に発表したmRNA医薬開発状況の資料に基づき、分析したものです。井上部長らの労作にはいつも感謝しています。

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皆さん、お元気ですか?
ドイツBioNTech社と並び立つmRNAワクチンの雄、米Moderna社が2021年の決算を発表しました。それによると、売り上げは185億ドル(2兆1275億円。1$=115円)、総収益は122億ドル(1兆4030億円)に上ることが明らかになりました。収益率はなんと75%を超えています。まあ、新型コロナワクチン「Spikevax」単品販売ですから、かつての牛丼の吉野家のような高収益はやむを得ません。しかも、同社は今年秋冬にSpikevaxの売り上げは最高に達し、その後も季節性の新型コロナ流行に転じても、ある程度の売り上げ減少を見込むものの、2兆円弱の売り上げを見込んでいるような勢いです。つまり、Moderna社はパンデミックのあだ花ではなく、今やビッグ・ファーマの一角に食い込む製薬企業に変貌したのです。キャッシュの創出力は空前絶後の状況です。同社は資金使途に困り?、自社株買いを2021年8月に10億ドル、そして最近新たに30億ドル行うことを発表しています。2022年には40億ドルの研究開発費を投入する計画です。このキャッシュの力をもってModerna社はどんな技術突破を図るのか?図体と資本力はビッグ・ファーマ並みですが、官僚的ではなく、野心満々の巨大ベンチャー企業、Moderna社の行方を見通して見ます。

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皆さん、お元気ですか?

21世紀になってもこんなことがあるのか?

一昨日、ロシアがウクライナに南北そして西から武力侵攻を始めました。現在もウクライナは存亡の危機に曝されています。BBCやCNNを見続けていますが、親ソ政権の樹立までこの戦いは続くかも知れません。我が国を含めた西欧日の非武力的制裁が奏功してロシア国内から戦争終結の声が現政権に撤退を促すまでとの時間の勝負です。ロシア経済の破壊も同時に見えない形で進行しています。いずれにせよ犠牲を両国の国民に迫ることになります。米国のバイデン大統領の指導力にも陰りが生じます。11月の米国の中間選挙は大きな波乱を呼びそうです。2022年は政治、そして経済でも世界が大きく揺さぶられる年となりました。ベンチャー・キャピタリストとしては、未来のリスクが増大、ハイテク関連企業の現在価値が低下し、手堅いバリュー株に資金が移動することが痛い。暫くは、バイオ・ベンチャーは堪え難きを、耐えることが強いられます。

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2021年1月5日、東京都の新型コロナウイルスの実効再生産数は2.2を上回った。前日より0.4の増加である。急速にデルタ株からオミクロン株へと変異株の交代が進み、まさに感染第6波は空前絶後のスピードで日本を襲いつつある。2021年を振り返り、2022年のバイオを占うためにも、新型コロナパンデミックによる変化をまずは見逃すことができない。まずは新型コロナが一体何を変え、なにを変えつつあるのか?解析することから、いささか皆さんへきへきとしていると思いますが、今年のバイオの展望の口火を切ります。

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皆さん、お元気ですか?
最近、YouTuberとして露出し始めました。2021年10月1日に富山市で開催された「くすりのシリコンバレーTOYAMA創造コンソーシアム産学官連携シンポジウム2021」の動画が本日公開されました。本日のテーマである第二世代のmRNAワクチンの発表もご覧いただけます。私の登場は残り60分ですので、少し飛ばしてご覧願います。
https://bit.ly/3IivNGU

12月13日月曜日午後3時から1時間、竹山春子先生(内閣府ムーンショット型農林水産研究開発事業「土壌微生物叢アトラスに基づいた環境制御による循環型協生農業プラットフォーム構築」PM)と「ムーンショット型研究開発制度が目指す破壊的イノベーションと循環型協生農業プラットフォーム」に関してLIVE討議いたします。12月10日12:00申し込み締め切りです。下記からご登録願います。
https://www.jba.or.jp/jba/seminar/se_02/post_265.php

さて、本日は新型コロナワクチンの実用化で一躍定着したmRNAワクチンですが、既に第三世代が登場、治験が始まったことを報告します。米Moderna社は1回100μgmRNAの投与量でしたが、副反応を忖度して半量、50μgの治験を行っていました。米Pfizer社・独BioNTech社は30μgでした。しかし、全世界に供給する量を工業生産することは容易ではありません。そしてオミクロン変異の登場です。各社とも100日以内に提供できると宣言していますが、やはり投与量がネックになって、我が国への供給も遅れ、当初は2回接種完了後6か月後に投与が8か月に変わり、そしてもう一度6か月になるという現場に大混乱を招いています。既に、世界中のCMOがmRNAの生産ラインを増強することに殺到していますが、予断を許さない状況です。その量的壁(同時に時間の壁でもあります)を突破する第二世代、加えて更に安全性を考慮した第三世代のmRNAワクチンが我が国で治験入りしました。今回の技術突破はmRNA医薬はワクチン以外にもすそ野を急速に広げる可能性があるのです。

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皆さん、お元気ですか?
2014年から尾身分科会長を議長に毎年開催してきた日経・FT感染症会議は、新型コロナパンデミックでその真価を発揮しつつあります。2021年10月27日から28日の朝8時から夜7時以降まで、産学官公から感染症対策のキーマンを集め、第5波までの感染症対策を総点検、多分、今年末から来年の1月にかけて襲う感染第6波への備えを広範に議論しました。このメールではバイオが関連する、何故第5波がここまで終息したのか、検査、デジタル・トランスフォーメーション、ワクチンについて報告します。全貌を知りたい方は下記の参考リンクに週末速報版、最終版は11月半ばに東京2021感染症ステートメントとして発表されますので、ご参照願います。

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皆さん、お元気ですか?
本日もパシフィコ横浜で開催中のBioJapan2021の会場からコラムを執筆しております。新型コロナの逼塞から久々に解放されたためか、会場は多くの来場者をお迎えすることができました。しかも、皆さん笑顔、嬉しそうです。やはり人類は人とのリアルなコミュニケーションを求めているようです。バーチャルで事足りるという思い込みは捨てなくてはなりません。

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皆さん、お元気ですか?
自民党の新総裁に岸田氏が選出されました。第1回投票で1票差という見事な僅差で、下馬評の高かった河野氏を破り、決戦投票では257票:170票と差を広げて、圧勝しました。まったく、勝ち馬に乗る自民党総裁選を絵に描いたような結果となりました。岸田氏の最大の勝因は、長老支配を打破するため、党幹部の任期を1年、3期連続までと宣言、鮮烈な立候補に成功したことです。他の候補は立候補まで時間をかけたことも敗因となりました。国会により岸田新首相が選出され、次の衆議院選挙で自民・公明連立政権が成立することが濃厚になりました。私の期待は、総裁選での公約で景気対策・新型コロナ対策が打ち上げられ、令和3年度の補正予算が来年2月には成立することが確実であることです。これにより、我が国のバイオ産業に追い風が吹くと考えています。ところが、どうも我が国の新型コロナ国産ワクチンを開発している担当者に取材すると、皆さん、口をそろえて我が国政府の動きの遅さを訴えるのです。スポーツ用具メーカーの宣伝文句ではありませんが、Just Do it! 新首相に国民が心から望む一言です。

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皆さん、お元気ですか?
東京パラリンピックが始まりました。身体の不具合を補う装具の革命的な発達によって、ものすごい記録が打ち立てれています。特に注目しているのは陸上の走り幅跳びであり、パラリンピック記録のほうが、オリンピック記録を上回ることを期待しています。まだまだ先でしょうが、理想的な姿はオリンピックとパラリンピックの垣根を取り払うことです。新素材や加工技術など様々なイノベーションがそれを可能にするでしょう。ただ、悩ましいのは電子制御によるサイボーグ化をどこまで許容するのか、その是非と線引きに逡巡せざるを得ないことです。

とうとう新型コロナ抗体医薬の国産化に乗り出す企業が現れました。札幌市のベンチャー企業イーベックです。同社は回復者の血液から独自の抗体クローン化技術によって、高機能の抗体医薬の開発に成功しました。1種類の抗体でデルタ変異株など幅広い変異株を中和することができます。現在、国内の病院や医療機関と連携し、回復者や医療従事者から同意を得て血液を収集、迅速に抗体医薬を開発するシステムも構築しました。今後、新型コロナがどんなに変異しても、また流行終息後に新たな感染の脅威が生じても、抗体医薬を迅速・適格に開発できる日本の免疫の盾を創り上げたのです。
前回のメールで報じた発症予防と軽症者の治療を可能とする経口治療薬とワクチンの開発を合わせて、新型コロナを退治する三本の国産の矢が姿をやっと現しました。しかし現在、新型コロナ関連資材のバリューチェーンは逼迫しており、我が国の国民を護るためには、原料や生産資材の国産化と確保も不可避となっています。経産省と厚労省の連携と奮闘も必要なのです。

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皆さん、お元気ですか?
卓球団体、女子は銀メダル、そして男子は銅メダル、おめでとうございました。今晩、男子サッカーが銅メダルを確保できれば言うことなしです。メキシコ・オリンピックで銀メダルを獲った時にはストライカーとして釜本選手がいました。今回は残念ながら決定的な点取り屋がいないチームですが、ここは何とか勝って欲しい。守りと中盤までは世界一といってもよいチームです。後はちゃんと守備もするストライカーがパリ・オリンピックで現れれば金メダルも夢ではありません。

毎年のこととは言え、酷暑です。東京オリンピック女子サッカーの試合の開始時間が変更になったのも正当な理由があります。さて、加えて新型コロナのデルタ株(もう既に100%近く感染の原因になったと推定されています)による感染急増は国民の不安を増加させ、政府が無責任にも中等度症以下は自宅待機が原則と口を滑らせたために、与党自民党ばかりでなく国民から総すかんを食らっております。昨年度の補正予算を30兆円も余していながら、新型コロナの医療体制整備を怠っていたことが明白となったのです。背景には民間医療機関を中核とした出来高払いという経済的インセンティブによる国民皆保険制度の化けの皮が剥がれたこともあると思います。国家資格による医療の独占と医師の養成のために莫大な国費が投入されていることを考えると、医師は準公務員として、公的な要請に応じて、つまり新型コロナ・パンデミックのために、患者の治療に動員できる体制を整備すべきであると思います。これならば非常事態が規定されていないという欠陥憲法下では実行し得ない、私権制限の罠を回避できるのではないでしょうか?
今回のコラムでは感染力を増した新型デルタ株とワクチン接種後でも感染するというブレークスルー感染の正体を明らかにしたいと考えています。皆さんも是非、ご自分と家族、友人を護る行動を取っていただきたいと願います。

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