皆さん、お元気ですか?
うどの大木ということわざは、筋肉の生理学から解き明かすことができます。身長が倍になると体重は3乗で8倍になりますが、筋肉の力は筋断面積に依存するため、つまり2乗しか増加できないのです。どうしても体重に比べ筋力不足で動きが緩慢になるのです。しかし、勿論、例外もあります。現在、大リーグで活躍中の大谷選手がまさにそれです。石井直方東大名誉教授も「本当に不思議だ」と最近NHKで言っていました。石井名誉教授は同級生で、全日本ボディービルチャンピョンでもあったため、この発言は真実だと思います。

もし緊急事態宣言に効果があるなら、本日当たりで第5波の感染患者数のピークアウトが期待できるはずですが、どうもそうならない嫌な予感がいたします。感染力が増強したデルタ株とラムダ株の襲来で、今年の残暑は息苦しさを増しております。実は新型コロナの免疫療法で大きな謎が生まれました。新型コロナから回復した患者から供与された血漿分画製剤(回復者血漿)がまったく効かないという治験データの最終報告がNEW ENGLAND JOUNAL OF MEDICINE(NEJM)誌に掲載されたのです。一方、スイスRoche社・中外製薬の新型コロナウイルスのスパイク(S)蛋白に対する2種の抗体カクテル製剤「ロナプリーブ」は我が国の治験でも発症7日以前に投与すれば重症化を抑止することが確かめられています。世界保健機構などの職員が新興再興感染症抑止に派遣される時、たまたま感染する事故が生じた時、頼りにするのが回復者血漿です。回復者血漿には感染症専門家が信仰心に近い信頼を置いていたのです。しかし、その信頼を新型コロナウイルスはあっさりと裏切ってしまったのです。まったくの謎。しかし、この謎を解明することによって、この厄介な感染症の実態が理解できる可能性もあると考えています。がっかりしている暇はありません。

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皆さん、お元気ですか?
リーガエスパニョーラが開幕しました。オリンピックが終わってほとんど時間なく、海外の24歳以下のタレントたちは舞い戻り、ピッチを駆け巡りました。誰も時には勝てないため、いつかメッシ選手がバルセロナを去ることがあるとは覚悟していましたが、あまりに突然で予想外の退団は空しさだけを残しました。第一節、勝利は獲得したもののバルセロナの試合はつまらなかった。雑なサッカーで普通の強いチームになっていました。フランスのリーガ・アンに鞍替えしようかとも悩んでおります。

新型コロナと豪雨のおかげで、散々なお盆休みとなりました。デルタ株の出現で、新型コロナ・パンデミックはより厳しい第二段階に入りました。感染者数がピークアウトしない第5波によって我が国では医療逼迫が危機的状況となり、さらに恐れていた新型コロナの治療薬のバリュー・チェーンもとうとう破綻し始めました。このままでは治療薬が手に入らず、患者が救えない可能性も出てきたのです。ワクチンだけでなく、治療用抗体をも海外に依存している我が国の政府は砂上の楼閣を頼りにしているのです。なんとしても、ワクチン、そして抗体医薬の国産化を図らなくてはなりません。

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皆さん、お元気ですか?
芸人のさんまさんが思わずテレビで「オリンピックどころじゃない」と口走ったメッシュ選手のバルセロナ退団、そしてパリ・サンジェルマン(PSG)加入が正式に決まりました。背番号は30番。年俸を半減しても、バルセロナの経営悪化による傘下の選手の年某総額のキャップにより、メッシュ選手の契約更改を許さなかったのです。欧州サッカー協会との分離独立騒動など政治的な背景もあったようです。アラブの石油富豪がオーナーであるPSGは財政的な問題はありませんが、果たしてメッシ選手は幸せなのか?確かに、かつてスアレス選手とメッシ選手に加えて黄金トリオを形成したネイマール選手がPSGでは待っています。更には強敵であったレアル・マドリードの不動のセンター・フォワードであったセルヒオ・ラモスもPGSにはいます。世界最速のフォワード、エムバペ選手とメッシュ選手、ネイマール選手の新黄金トリオも見てみたい気がしますが、世界から才能だけをかき集めたチームは我が国の巨人軍のような虚ろさも感じます。ジュニア選手の育成からトップ・チームまで、一貫した哲学やスタイルをもって磨き上げてきたバルセロナや他のチームとは、一味も二味も違います。確かに強く、PSGはチャンピョンズ・リーグを勝利するでしょうが、下手をするとスタイルの無いチームに堕してしまうリスクがあります。なにか、もったいない気持ちで一杯です。

我が世を謳歌する抗体医薬ですが、実は大きな弱点があります。抗体は親水性であるため細胞膜を通過することができず、細胞表面に露出している抗原にのみ薬効を発揮することです。細胞にもよりますが、平均3000種類の蛋白質が存在していると推定されています。はっきりした数字はありませんが、膜蛋白質はせいぜい10%から20%程度ではないでしょうか?そう考えると、もし細胞質内の蛋白質を標的にすることができれば、10倍以上の治療標的に対する抗体医薬の開発の可能性があるのです。京都大学化学研究所のグループが抗体医薬を細胞質内に高効率で送達するシステムの開発に成功、実際、細胞質内で抗原抗体反応を実現することに成功しました。これはひょっとすると、抗体医薬の更なる成長を促す技術突破かもしれません。今回のメールで紹介させていただきます。
日本列島を酷暑が襲っています。新Mmの憂鬱も、13日金曜日は日も悪いですし、夏休みとさせていただきます。次回は2021年8月18日配信です。

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皆さん、お元気ですか?
卓球団体、女子は銀メダル、そして男子は銅メダル、おめでとうございました。今晩、男子サッカーが銅メダルを確保できれば言うことなしです。メキシコ・オリンピックで銀メダルを獲った時にはストライカーとして釜本選手がいました。今回は残念ながら決定的な点取り屋がいないチームですが、ここは何とか勝って欲しい。守りと中盤までは世界一といってもよいチームです。後はちゃんと守備もするストライカーがパリ・オリンピックで現れれば金メダルも夢ではありません。

毎年のこととは言え、酷暑です。東京オリンピック女子サッカーの試合の開始時間が変更になったのも正当な理由があります。さて、加えて新型コロナのデルタ株(もう既に100%近く感染の原因になったと推定されています)による感染急増は国民の不安を増加させ、政府が無責任にも中等度症以下は自宅待機が原則と口を滑らせたために、与党自民党ばかりでなく国民から総すかんを食らっております。昨年度の補正予算を30兆円も余していながら、新型コロナの医療体制整備を怠っていたことが明白となったのです。背景には民間医療機関を中核とした出来高払いという経済的インセンティブによる国民皆保険制度の化けの皮が剥がれたこともあると思います。国家資格による医療の独占と医師の養成のために莫大な国費が投入されていることを考えると、医師は準公務員として、公的な要請に応じて、つまり新型コロナ・パンデミックのために、患者の治療に動員できる体制を整備すべきであると思います。これならば非常事態が規定されていないという欠陥憲法下では実行し得ない、私権制限の罠を回避できるのではないでしょうか?
今回のコラムでは感染力を増した新型デルタ株とワクチン接種後でも感染するというブレークスルー感染の正体を明らかにしたいと考えています。皆さんも是非、ご自分と家族、友人を護る行動を取っていただきたいと願います。

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皆さん、お元気ですか?
今晩、決戦があります。東京オリンピック2020のサッカー準決勝の日本VSスペイン戦です。この試合に勝利すれば、メキシコ・オリンピック以来のメダルも夢ではありませんが、リーガ・エスパニョーラを抱えるスペインは手ごわい相手です。ニュージーランド戦では決定力不足という欠陥がぶり返してきましたが、何とか今晩、若き才能たちがスペインの壁を打破して欲しいと心から願っています。チャンスはあります。今晩仕事は到底手につかない。皆さんも応援下さい。

中外製薬が血液中に漏出した癌由来のDNAを対象とする癌遺伝子パネル検査「FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイル」を2021年8月1日に発売しました。我が国初のリキッド・バイオプシー癌遺伝子パネル検査の実用化です。これで我が国でも患者に負担の少ないリキッド・バイオプシーによって最も適切な癌治療が選択できると、更に今まで保険診療では1回しか許されていなかったリキッド・バイオプシーが2回もようやく認められ、臨床上されに使いやすくなったと大喜びしたのですが、これは大いなる誤解でした。相変わらず財務省に首根っこを押さえられている厚労省はまるで一休の頓智話のような文章表現で、患者一人に対してリキッド・バイオプシーは1回という原則を墨守していたのです。技術革新もここまで制約されては、真価を発揮することは難しい。まったくため息ばかりです。

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皆さん、お元気ですか?
東京オリンピック。そうは言っても観てしまいます。卓球の伊藤美誠選手、我が国卓球市場初の女子選手個人としてのメダルですが、3位決定戦に勝利した後の憮然とした顔は印象的でした。伊藤選手が小学校の頃の予定では、16歳でオリンピック団体戦のメダル、20歳で金メダルでした。しかし、予定通りに行かぬのが人生。まだ二十歳の伊藤選手がリベンジする機会はまだまだあります。あの面構えから、きっと23歳の時にはとんでもないことを実現しそうです。

東京の新型コロナ感染者数はとうとう3000人を突破するまでに至りました。かたや東京オリンピックも金メダルラッシュで、自粛なのか、興奮なのか?ある種の分裂状態に国民は置かれております。ワクチン接種を急ぐ以外に有効な手段を見つけられない政府に国民の苛立ちは増すばかりです。米国疾病管理センターは先週、一旦は規制緩和したワクチン接種完了者に対するマスク着用を再び勧告しました。感染力が強力なインド株(デルタ株)が優占するように変わり、接種完了者の再感染(Breakthrouh Infection)が報告されたためです。再感染者は軽症ですが、感染源として他人に感染を広げる可能性があります。また、軽症者でも新型コロナウイルスは後遺症を残す場合があり、後遺症(long CORVIT-19)が今後大きな問題となりそうです。つまり、新型コロナは罹らない方が良いのです。皆さんも是非、改めて慎重な行動をお取り願います。

さて新型コロナ・パンデミック下でも科学は進展しています。米国Johns Hopkins医科大学のグループが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病の根本原因に肉薄したのです。家族性ALS患者と散発性ALS患者のiPS細胞をそれぞれ樹立、分化誘導した運動神経を解析して、まったく新しい治療標的を発見しました。正にこのメールで何回もお伝えしていますが、次世代の創薬である疾患パスウェイ創薬を実践したのです。この手法は幅広い疾患にも適応可能で、新薬開発プロセスを大きく飛躍させると期待しています。このニュースをTwtterで速報したところ、何と24時間で過去最高の6000件のいいねを頂きました。皆さんの関心も高いのです。是非、読者の皆さん、ご注目願います。

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皆さん、お元気ですか?
卓球の男女混合ダブルス、ソフトボール、水泳女子200メートル、400メートル・メドレー、男女スケートボード・ストリートでの金メダルに刮目していました。感動が襲ってきました。感染拡大を尻目にオリンピック開催をしてよかったとすら思ってしまいます。しかし、一方で聖火台に点火したテニスの大坂選手はあっさり敗退するなど、どこかへ消えてしまった選手も多くいます。テコンドーや空手、柔道などプロ化していないスポーツはオリンピックならではの種目ですが、ワールドカップやグランドスラムなどオリンピック以上の国際大会がある種目はオリンピックで取り上げる意味が薄れています。同時に、アマチュアとプロの境目も今では完全に薄れてしまいました。スケートボード・ストリートの金メダリスト、堀米雄斗選手は6歳で既に11社のスポンサーがついていたと報道されていました。アマチュアが国際的な競争力を維持するには過酷な時代となったのです。スポンサーか?中国のような国家支援か?どちらかの選択が迫られています。これは民主主義か?それとも専制主義か?という選択にも置き換えられてしまうかも知れません。オリンピックを見ながら、こんなことまで思わなくてはならない今の緊迫した国際状況は誠に残念です。次ぎの北京の冬季オリンピックでこの軋轢は臨界点に達するのではないかと懸念しています。

東京オリンピックと重なり、報道は希薄ですが、2021年7月26日からアルツハイマー病協会国際会議2021(AAIC2021)が始まっています。今年のAAIC2021では米Biogen社とエーザイの抗Aβ抗体「Adhelm」の宣伝戦が繰り広げられています。Bloomberg誌の報道通りであれば、ある種の泥仕合の様相を呈しています。大手病院が採用を見送るなど、Adhelmにはまだまだ大きな崖が行く手を阻んでいます。どこまで、両社が力業でこれを突破するか?興味津々です。しかし、こうしたドタバタを尻目に、科学はどんどんアルツハイマー病制圧への歩を進めています。Biogen社はアルツハイマー病の次世代の治療ターゲットであるタウ蛋白質に対するアンチセンスDNAの治験結果をAAIC2021で初めて発表。ポストAdhelmに対する抜かりなき手を打って参りました。

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皆さん、お元気ですか?
東京オリンピックは福島で本日から始まりました。日本の女子ソフトボール・チームはコールドゲームで勝ちました。誠に幸先が良いですが、新型コロナの感染爆発の危機を孕んだオリンピックが無事に開催できるかは、まだ予断を許しません。しかし、事務局と政府の迷走著しく、開会式ではたった3日間で作曲された新曲か、今までの楽曲の転用でお茶を濁す有様です。真夏の東京で、オリンピックの迷走を楽しむ心境にまで皆さんもなかなか悟りを開けないのではないでしょうか?

かつてこのコラムで日本の宝と賞賛した東北メディカル・メガバンクの価値に我が国の製薬企業群もやっと気が付いたようです。産学連携で、15万人のゲノム・コホートの参加者の中から10万人の全ゲノムを解析するプロジェクトが2021年3月にスタートしたことを、2021年7月7日七夕に発表があったのです。このプロジェクトを実現するエンジンとなったのは、グローバル・ファーマに成長した武田薬品でした。いろいろ問題を抱えつつも、新薬開発における各国・地域ごとの集団ゲノム解析の重要さを認識したことは、世界の常識に追いついた企業であることの証明ともなりました。深く感謝したいと思います。この常識が我が国の製薬業界でも早急に当たり前になることを祈っています。

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皆さん、お元気ですか?
東京は物凄い日差しです。国立競技場は私の散歩コースですが、どんどん封鎖が始まって、オリンピックの前の厳戒態勢により、歩きにくいことおびただしい。無観客が決まった今、九州など全国の警察官を動員してここまで税金の無駄遣いをする必要はないのではないでしょうか?政治決断が遅れた分、余計な血税が垂れ流しになっています。ワクチン接種の遅れが、この無駄遣いの遠因となっています。さらに言えば国産ワクチンの開発の遅れが致命的です。政府は賢明に国産ワクチン開発の挽回策を立案、閣議決定しましたが、これまた的外れ。このままでは我が国は自国民を護るワクチンを自給できない二流国に成り下がります。是非、下記のリンクから2021年7月14日の記事をご一読願います。亡国に皆さんと一緒に加担する訳にはまいりません。
◎参考記事
新Mmの憂鬱、破壊的イノベーションmRNAの衝撃、風前の我が国のワクチン企業

東京では感染数が増加、鬱々とした気分は深まるばかりです。どうやらワクチン接種効果のおかげで重症者数・死者数が増えていないことだけが心の支えです。しかし、まだ国民の3割にしか接種できていない状況は、インド株など感染性が増強した変異株に侵入と合わせて、嘆息するしかありません。さて新型コロナに対する愚策続きで気分が落ち込んでいるところですが、何とか明るい話題をお届けいたしましょう。我が国の睡眠研究の二大天才の一人である東京大学大学院 医学系研究科システムズ薬理学教室の上田泰己教授がベンチャー企業、株式会社ACCELStarsを2020年8月に設立、3.3憶円のシーズ資金を調達、本格的に稼働することを2021年7月14日に発表しました。もう一人の睡眠研究の天才である筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の柳沢正史教授も、2017年10月に株式会社S’UIMINというベンチャーを設立しており、とうとう我が国が世界をけん引する睡眠研究の実用化がベンチャーの二頭立てで走り出したのです。睡眠障害は幅広い中枢神経障害の原因や結果となるものです。今まで疾病の定義があいまいだった中枢神経系疾患のもやもやを、睡眠という切り口で精密定量計測し吹き飛ばそうという試みです。近く報道する予定ですが、関西にも画期的なイノベーションが起こっており、今までが難渋していたポスト抗がん剤の最大の焦点である中枢神経系疾患治療薬の開発の技術突破が定量的な脳機能解析から起こると考えています。世界で最も睡眠時間が短い我が国の宿痾を解決してくれると願っています。是非、皆さん、ご注目願います。

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皆さん、お元気ですか?
サッカー欧州国別選手権EURO2020の決勝戦、イングランドvsイタリアが、英国ロンドのウェンブリー・スタジアムで日本時間月曜日早朝に開催されました。試合は息もつかせぬ好ゲームとなり、延長戦30分間でも1:1で決着がつきません。PK戦もし烈。両チームのキーパーが次々とPKを決める展開となりました。最終的には2:3でイタリアが勝利を掴みました。イングランドの最後のPKは新鋭の10代のSAKA選手で、イタリアのキーパーに阻まれ万事休すです。何故、10代の選手に5番目のキッカーを与えたのか?監督の差配にSNSは甲論乙駁で盛り上げってしまいました。でも、この悔しさがプロ選手を成長させる糧になると思います。SAKA選手の奮起を期待しています。

先週の金曜日に新型コロナワクチンの初回接種を受けました。確かに、注射部位周辺で炎症反応が起こったためか、若干鈍い痛みを感じました。しかし、翌日土曜日にテニスができましたので、大した副反応ではありませんでした。ワクチンは打つべきであるというのが結論です。問診の医師をインタビューした結果、mRNAワクチンのアナフィラキシーの主因は添加剤のポリエチレン・グリコール(PEG)であり、PEGが添加されている歯磨き粉や化粧品にかぶれた経験がなければ、副作用のリスクは低いとのこと。安心していただきたいと思います。
しかし、新型コロナウイルス・ワクチン国産化の遅れが、舶来ワクチンの気ままな供給に翻弄されて皆さんに不当なストレスを掛けているのではないでしょうか?我が国のワクチン企業が誇っていた世界的高品質を生み出してきた不活化ワクチン、弱毒化ワクチン、組換えコンポーネント・ワクチンなどの技術セットでは、新型コロナ・パンデミックに対応不能だったことを踏まえ、破壊的な技術革新であるmRNAワクチンの国産化が不可欠であると判断しています。この技術革新の波に我が国の企業が乗り遅れると、国内にワクチン・メーカーそのものが失われる危険性があります。感染症・パンデミック対策は国家のセキュリティの1丁目1番地です。私達は国家としてワクチン開発・製造力を喪失しかねない危機が、足下まで迫っていることに気が付かなくてはなりません。mRNAワクチンの開発プロジェクトを我が国はただちに立ち上げなくてはなりません。既得権を守るため、総論を言い立てている時間は残っていません。

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