皆さん、お元気ですか?
今晩、決戦があります。東京オリンピック2020のサッカー準決勝の日本VSスペイン戦です。この試合に勝利すれば、メキシコ・オリンピック以来のメダルも夢ではありませんが、リーガ・エスパニョーラを抱えるスペインは手ごわい相手です。ニュージーランド戦では決定力不足という欠陥がぶり返してきましたが、何とか今晩、若き才能たちがスペインの壁を打破して欲しいと心から願っています。チャンスはあります。今晩仕事は到底手につかない。皆さんも応援下さい。

中外製薬が血液中に漏出した癌由来のDNAを対象とする癌遺伝子パネル検査「FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイル」を2021年8月1日に発売しました。我が国初のリキッド・バイオプシー癌遺伝子パネル検査の実用化です。これで我が国でも患者に負担の少ないリキッド・バイオプシーによって最も適切な癌治療が選択できると、更に今まで保険診療では1回しか許されていなかったリキッド・バイオプシーが2回もようやく認められ、臨床上されに使いやすくなったと大喜びしたのですが、これは大いなる誤解でした。相変わらず財務省に首根っこを押さえられている厚労省はまるで一休の頓智話のような文章表現で、患者一人に対してリキッド・バイオプシーは1回という原則を墨守していたのです。技術革新もここまで制約されては、真価を発揮することは難しい。まったくため息ばかりです。

ここからは申し訳ありませんが有料で全文をお楽しみ願います。

会員登録はこちらから

皆さん、お元気ですか?
今日は梅雨の晴れ間。ゲノム編集トマトが急速に伸びてきたので、吸引という畑仕事で汗をかきました。筑波大学が開発、サナテックシードが商業化したゲノム編集トマトです。ゲノム編集によって神経伝達物質のGABAの含有量を増量しています。農学部付属高校出身ですから、農業の大変さは知っていたつもりですが、たった4株のトマトのお世話をするのにも息を切らしております。農民の方々には尊敬しかありません。ゲノム編集農産物の社会受容の鍵を握るサナテックシードの社長のインタビューを近く掲載する予定です。彼の発想は、組換え農産物の社会受容が難渋した我が国の沈滞を打破すると期待しています。既に5000人、協和キリンの元社長の松田さんもゲノム編集トマトを栽培しています。この俄か農民の口コミと生産物であるGABAトマトへの愛情が、なんでも反対派の感情的な議論を終息させるのではないでしょうか?

新型コロナの非常事態宣言下にも関わらず、中外製薬は自社開発した抗CD137抗体(STA551)と抗PD-L1抗体「テセントリク」(アテリゾズマブ)を併用したファースト・イン・マン試験に2021年4月上旬に着手しました。抗CD137抗体で先行する米Pfizer社を逆転する秘策こそ、STA551でした。この抗体は中外世代の第三世代抗体誘導体であるスウィッチ抗体技術によって開発されたもの。その開発の契機は、癌治療に第4の柱である癌免疫療法を切り開いた抗CTLA-4抗体「ヤーボイ」(イピリムマブ)でした。きっと壮絶に楽しいお話があると推察して、開発の当事者にインタビューしました。

ここからは申し訳ありませんが有料で全文をお楽しみ願います。

会員登録はこちらから

皆さん、お元気ですか?
残り2試合となったリーガ・エスパニョーラは素晴らしい試合続きでした。おかげで睡眠不足です。途中出場したヘタフェの久保建英選手は相手のミスパスを奪取してドリブル、そのままゴールネットに叩き込みました。この今期初のゴールでヘタフェは1部残留を決め、久保選手は英雄となりました。優勝争いはレアル・マドリードとアトレチコ・マドリードが共に勝利を収め、来週の最終節まで優勝決定が持ち込まれました。鮮やかな逆転勝利を決めたアトレチコのスアレス選手のゴールは、今シーズンのリーガ・ベスト・ゴールとして記録されるかも知れません。逆転で勢いを増したアトレチコが最終戦に勝利する可能性濃厚となってまいりました。

2021年4月に58歳の若さで中外製薬の代表取締役社長最高経営責任者(CEO)に就任した奥田修氏と先週、メディア懇談会で取材することができました。我が国のバイオ産業をリードする中外製薬は一体何をしようとしているのか?読者の皆さんと逸早く共有いたします。

ここからは申し訳ありませんが有料で全文をお楽しみ願います。

会員登録はこちらから

皆さん、お元気ですか?

取材対象の名前とファージ・ライブラリーの数(40万個⇒400億個)を修正いたしましたので、改めてアップいたします。お手数ですがご一読願います。

この動画を見ると、涙がぽろぽろ零れます。
https://www.youtube.com/watch?v=Gihhz7AMghc
でも、この涙は同情や哀れみ、悲しみの涙ではありません。まして、薄っぺらな賞賛や安堵の涙でもありません。何回も見て、何回も涙が零れて、体得したのは、この涙は池江璃花子選手の生命力に、私の命が共鳴して、身体の底から湧き上がってくる喜悦の涙だということでした。生きていることこそが尊い、という感動です。
白血病に倒れ、抗がん剤治療と多分骨髄移植で寛解した後も、体重が15kgも減り、東京オリンピックを諦め、次のパリ・オリンピックを目標に、零からもう一度こつこつと努力を続けてきた池江璃花子選手の労苦が4年早く稔ったことは、皆さんもご存知の通りです。この動画の素晴らしさは、苦しいリハビリやトレーニングは、他人の期待に応えるためではなく「自分は水泳が好きだから」と宣言していることです。余計な第三者や協会などの期待に忖度せず、池江璃花子選手がこれからもセンター・レーンで、好きな泳ぎをただただ堪能するだけを願っています。最後にこの動画をスポンサーした米Procter & Gamble社の懐の深さに感謝します。SKⅡというブランド名を遠慮がちに示しただけという姿勢に、賢さと愛を感じました。

日経BP社の突然の休刊の判断を受けて、バタバタとサイトを構築、皆さんになんとか継続してコラムを提供して参りました。その新Mmの憂鬱も今回で50回目のコラムとなりました。バイオや先端医療のキーマンやリーディング企業の皆さんのご購読をいただき、順調に成長しつつあります。まずは皆さんに、心からの御礼を申し上げます。そのお礼という訳ではありませんが、巻末のスポーツ解説では、池江璃花子選手の東京オリンピック代表選出までの道のりを美しく描いた動画のリンクを示してありますので、是非、ご覧願います。

さて、バイオです。我が国の製薬企業はDx(デジタルコンバージョン)に熱に浮かされたように取り組んだり、宣伝したりしておりますが、その内容は流通・生産・販促のデジタル化に留まっています。製薬企業の心臓である新薬創製にAI(人工知能)を活用した成功例は、昨年1月に大日本住友製薬が英Exscientia社と共同で、ヒット化合物から治験(FIM)までわずか12か月で実現したことしか知りませんでした。しかし、とうとう中外製薬の研究チームがAI(機械学習)を応用、国産の高親和性の抗体創薬に成功いたしました。取材して気が付きましたが、AI創薬の勝者は先行して抗体などの新しいモダリティの経験とデータを蓄積した企業です。AIで新薬開発の遅れを取り戻そうと考えている読者がいたら、その考えは大いなる錯誤です。AIは強い企業をより強くする非情な技術でした。AIは我が国の製薬企業の再編成のエンジンとなるかも知れません。

ここからは申し訳ありませんが有料で全文をお楽しみ願います。

会員登録はこちらから