皆さん、お元気ですか?

困ったことに記事を書けば書くほど、アトレチコ・マドリードのファンであることを強く認識するようになりました。昨シーズンのバルサ狂いは何だったのか?まったく酷いファンもいたものです。でも、こうなったのはメッシ選手の親友だったスアレス選手を「年寄りだ」の一言で放出した愚かな監督とフロントの責任です。さて、過密日程の中3月13日に行われた第27節アトレチコvsヘタフェ戦は0:0の引き分け、終了間際のベンゼマ選手の値千金のゴールで勝利したレアル・マドリードが勝ち点で6点差に近づいてきました。しかし、アトレチコにとっては、あれだけ引いて守ったヘタフェ戦は引き分けで良いのです。今週水曜日に予定されているUFEAチャンピョンズ・リーグのチェルシー戦に集中して欲しいと願っています。

イノベーションは止まらない。英語で書くと、まるで富士フイルムが今テレビで展開しているCIのコマーシャルそのものになってしまうのが癪ですが、それはまさに真実です。そして決して止めてはならないのです。我が国の大手企業はかつてのソニーなど一部の企業を除き、欧米で起こったイノベーションのコスト削減による成功体験しかないので、永続的にイノベーションを続けなくてはならないという発想が薄く、ついクリームスキミング(利益重視)に走り、結局は同じ市場の成熟によって早期に製品寿命の終息に辿り着いてしまいます。イノベーションの波に形だけ乗っても、次の波には乗れないのです。
新型コロナワクチンの開発が酣になってきましたが、このイノベーションも止まらない。なんと、mRNAワクチンで先陣争いを繰り広げている米Moderna社が、次世代の新型コロナワクチン、mRNA-1283の治験を、2021年3月15日に米国で着手したのです。同社はこの次世代ワクチンで我が国の市場に上陸しようという戦略もほの見えてまいりました。皆さん、もたもたしている時間はないのです。我が国の国産新型コロナワクチンもこのmRNA-1283と対抗する戦略転換を強いられるのです。

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皆さん、お元気ですか?

昨夜行われたUEFAチャンピョンズリーグのバルセロナVSパリ・サンジェルマンの試合は見ごたえがありました。ホームで1:4という屈辱の敗戦を喫したバルセロナがどこまで頑張るか見ものだったのですが、結果は1:1の引き分け。パリ・サンジェルマンのエムベバ選手に与えた不用意なPKとキーパーのケーラー・ナバスの美技によって、事実上の勝利を得ました。ホーム&アウェイの総得点で2:5でパリ・サンジェルマンが勝ち抜きました。メッシ選手のPKをケーラー・ナバス選手が防いだことが、最大の勝因でした。30台半ばであの反応は素晴らしい。

いよいよ日本でも、2021年2月17日から新型コロナ・ワクチンの接種が始まりました。昨年、我が国政府は次々と米Pfizer社、英AstraZeneca社、そして米Moderna社など新型コロナ・ワクチンの製造企業と契約、ワクチンの調達は他国に比べても、遜色なく進められました。しかし、実際の接種になるともたつき、米ジョンズ・ホプキンス大学のコロナウイルス・リソース・センターの調査では、2021年3月9日現在、国民のワクチン接種率(2回接種)は世界85番目でした。新型コロナの感染者数が少ないアジア・太平洋諸国の中だけで比較しても、シンガポール、オーストラリア、インドネシア、インド、バングラデシュ、カンボジア、中国、香港、イランの後塵を我が国は拝してしまったのです。このままでは国民が集団免疫を獲得(人口の50%以上接種)、安心した状態で東京オリンピックを迎えることは難しい。

但し、我が国政府は1億5700万人分の購入契約を結んでいるので、ワクチンの国民への普及は時間の問題であります。最大の問題は、我が国の国民が新型コロナ・ワクチンの副反応を61%も国民が懸念しており、英国インペリアル・カレッジが調査した15か国で最も大きな不安をいだいていることです。そこで、現在までのデータから、新型コロナ・ワクチンの安全性をまとめてみました。皆さんがワクチン接種の判断にお役立て下さい。

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皆さん、お元気ですか?

昨夜のチチパス選手の笑顔は忘れられません。4時間を超えるフルセットの激闘の末、見事なバックハンドの一撃により、全豪オープンでこれまで絶好調だったナダル選手を仕留めたのです。第一、第二セットを簡単にナダル選手が奪取、もう負けたと思った試合でした。しかし、ふっきれたのか、第三セットから鋭いストロークとサービスが決まりだし、とうとう全豪オープンの準決勝に駒を進めることができました。実はもっと忘れられないことが耳に残っています。最後の1ポイントを決めた時に、無観客のドームスタジアムに鳴り響いたチチパス選手の父親が上げた勝利の雄たけびです。まさに、父パス、、、、、でした。

新型コロナ・パンデミックの影響で世界の実態経済が低迷、各国の財政出動や金融緩和によって支えられた株式市場だけが異様な盛り上がりを見せています。そんな異常事態がバイオ産業には幸いしつつあります。どうやら2020年はバイオ産業にとって最高の年となった模様です。米国のメディアBioworldの調査によれば、2020年にバイオ産業は全世界で1340億ドル(約14兆1879億円)もの投資資金を確保することに成功しました。そのほとんどが研究開発投資に回ることを考え、加えて新型コロナによって世界は新薬やワクチン、そして診断薬開発の重要性を深く認識したことも考えると政府や慈善団体からの投資も増加するはずです。つまり、ここ5年から10年のバイオや生命科学の研究を加速させるガソリンが、バイオ産業に注入されたのです。未来がますます楽しみになってまいりました。

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1月31日のラ・リーガ第21節、アトレティコ・マドリードVSカディス戦は4-2で快勝しました。試合自体はカディスが頑張り、堅守を誇ったアトレティコのディフェンス陣の要、トリッピアー選手が賭博で10週間の出場停止を余儀なくされ、押し込まれる苦戦を強いられました。しかし、頼りになるフォワード、スアレス選手がフリーキックで先制点を入れると状況が一変、一度はカディスに追い付かれますが、最終的には4-2で止めを刺しました。今月から中盤のカラスコ選手も復帰し、ますますアトレティコの独走が強まりそうです。バルセロナではメッシ選手に遠慮してフリーキックを蹴っていなかったスアレス選手が5年振りに得点、それを見たアトレティコのシメオネ監督が大笑いしていたのが印象的でした。連勝は止まりそうにありません。

昨年11月の日経FTアジア感染症会議で政府分科会の尾身会長は「我々は準備不足というハンデを負って、新型コロナ対策を強いられている」と嘆きました。それでは日本全体がこのパンデミックに準備不足だったのでしょうか? 実は神奈川県の湾岸エリアの研究機関や企業は例外的にパンデミックのためのイノベーションを継続、その成果が対策に結実しつつあるのです。実際、新型コロナワクチン接種のシミュレーションも川崎市で行われました。準備不足、危機管理不足は日本人の体質ではない証左です。今の政府や多数の自治体の怠業に過ぎないのです。私達は神奈川県の東京湾臨海部から大いに学ばなければなりません。

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新型コロナの影響はプロスポーツにも及んでいます。リーガ・エスパニョーラの象徴ともいえるチーム、バルセロナの負債総額が明らかになりました。なんと、11億7300万ユーロ(約1478億円)。唸りたくなるような数字ですが、新型コロナの流行が欧州を襲った2019/2020年度の収入は8億5500万ユーロ(約1077億円)と前年比14%も収入が減りました。2020/2021年度の見通しはさらに減って8億2800万ユーロ(約1043億円)にとどまります。これも極めて楽観的な見通しです。クラブの立て直しのためには、有力選手を他のチームに売却せざるを得ず、昨年、離脱を表明したメッシ選手の去就が焦点とならざるを得ません。

いろいろな疑問が頭の中を駆け巡っておりますが、このところの最大の疑問は、何故私が厚生科学審議会感染症部会エイズ・性感染症に関する小委員会の委員を昨年から拝命したか?です。皆さん、邪推は禁物ですぞ。多分、日経・FT感染症会議を7年前から運営しているのが理由ではないかと思っています。実は1964年の東京オリンピック開催後に我が国で梅毒の流行がありました。オリンピックの選手や観客で世界中から元気な人間が集まることによる副反応です。この対策を検討するのだとお受けしましたが、オリンピックの延期によって小委員会の開催も延び延びとなり、2021年1月26日にやっと開催されました。そしてそこで諮られた議案は、何と新型コロナ流行による保健所におけるAIDS検査(スクリーニング)の事実上の凍結の打開策だったのです。テレビなどでは重症患者を受け入れる病棟不足が叫ばれていますが、新型コロナの影響は我が国の感染症などの公衆衛生の要であった保健所の機能パンクによって、ボディブローのように我が国の疾病管理に影響を与えつつあるのです。背筋が冷たくなりました。

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ラ・リーガ第19節、アトレチコ・マドリードは古豪バレンシアに1点先行されましたが、鮮やかに逆転、3:1で快勝しました。34歳の誕生日を迎えたスアレス選手が、技ありのインサイドキックのカーブボールを角度の無いゴールに流し込みました。全く素晴らしい、これで今節、レッドカードで試合に出られないメッシ選手を抜いて、得点ランキングトップに躍り出ました。勘の悪いクーマン監督のせいで、スアレス選手を放出したバルサファンの血圧は上がるばかりですな。

再生医療の産業化は第二段階に進んだ!
2021年1月20日午後、神戸医療産業都市推進機構と神戸市が主催した再生医療産業化フォーラム2021 in 日本橋で、パネルディスカッションの座長をして実感しました。考えてみれば日本再生医療学会も今年で20周年を迎えます。どんなに驚くような技術突破も、生命科学の分野ではICTとは異なり理論通りでは予測できないヒトの多様性の壁を乗り越えて、安全性と有効性、そして商業的な安定生産を実現する必要があります。20年の歳月が必要なのです。とうとうやってきた、再生医療の実用化の第二段階は一体どんな変化に直面するのか? 専門家の討議から抽出してみました。

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リーガエスパニョーラも佳境に入って参りました。メッシ選手とクリーズマン選手が、第19節グラナダ戦でそれぞれ2点のゴールを叩き込み3連勝を決めました。メッシは単独得点ランキングでトップに驚出ました。親友であるアトレチコ・マドリードのスアレス選手に2点差をつけたのです。アトレチコの試合は、スペインを襲っている猛吹雪のため、対戦相手のビルバオを選手の到着が遅れ、試合が流れるという異常事態になっております。日本列島も冷え込んできました。皆さんもお気をつけ願います。

2020年1月7日、2度目の新型コロナウイルスの流行に対する非常事態宣言を、我が国政府は首都圏の4都道府県に発出いたしました。しかし、都心の人出は4月の第一回目の非常事態宣言の時より減少していません。経済と流行阻止を秤にかけた中途半端なメッセージが国民の緊張感の弛緩と相まって有効な感染阻止対策になっていないのです。このままリップサービスや特措法改正による罰則で感染を制御できると考えるのは、少し甘いのではないでしょうか?今回の感染爆発を抑えには、無症状者の洗い出しが必要であると考えます。モグラたたきのように濃厚接触者を洗い出すコンタクト・トレースだけでは、もはや感染増加を阻止し得ない状況です。問題はどうやって感染源になっている無症候者の洗い出しを効率よく行うかです。厚労省は来年春にも、地域を定めて住民の全数PCRを行うと発表しましたが、これは疫学調査としては意味があるでしょうが、手間暇コストの割には感染抑止にはあまり役に立たいと考えています。今、私達がやらなくてはならないのは患者発生の数日前に新型コロナウイルスの発生を、その地域や建物で検出できる下水のPCR検査であると思います。既にフランスのMarseilleではベンチャー企業がサービスを開始、老人養護施設のクラスター抑止に貢献しています。我が国でも、少なくとも非常事態宣言の対象となる首都圏や関西圏など感染多発地域で下水道検査を検討しなくてはなりません。

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皆さん、お元気ですか?

とうとう今年最後のコラムとなってしまいました。
今年は所属クラブとのもめごともあり、前半は低迷を味わいましたが、メッシ選手が現在、世界一のサッカー選手であることは揺るぎません。リーガ・エスパニョーラ第15節、バルセロナはバジャドリ戦に3-0で快勝。65分にメッシ選手が左足でゴールを決めました。これがバルセロナの公式戦での644得点目で、あのレジェンドであるペレ選手の単独クラブでの最多得点記録を1点上回ったのです。名実ともに世界最高の称号がもう一つ加わりました。来年こそチームとフィットして、再び大活躍することを期待しています。バルセロナの新会長の人事がその鍵を握っています。

最後のコラムでは、いよいよ核酸医薬の一種であるsiRNA医薬のブロック・バスターが欧米で誕生、核酸医薬の年、2020年を派手に締めくくろうと考えていましたが、なんと米国食品医薬品局(FDA)は製造販売承認を2020年12月18日に見送り、もやもやした気持ちのまま年越しを迎えることになってしまいました。それもこれも新型コロナウイルスのせいです。まったく、このパンデミックに翻弄された一年となってしまいました。しかし、米国でも間違いなく来年には販売認可される見込みです。今回はそのブロック・バスター「Leqvio」(inclisiran)を解剖いたします。希少疾患から急速に循環器疾患という巨大市場に参入しつつある核酸医薬の姿をご確認願います。しかもLeqvioは先行する抗体医薬を市場から駆逐する可能性があります。我が物顔で新薬市場を闊歩していた抗体医薬にも、強力なライバルが登場しつつあるのです。
新年は1月3日に「2021年、バイオの10大新潮流」と題した記事を特別企画として公開する予定です。その後、1月7日木曜日からコラムの定期配信を再開いたします。
皆様も感染に気を付け、良き年をお迎え願います。

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皆さん、お元気ですか?
バルセロナが冴えません。リーガエスパニョーラ第11節で下位リーグから昇格したカディスに1:2で敗れました。しかもその負け方が情けない。ゴールキーパーのテア・シュテーゲンが、突進してきたカディスのフォワード、アルバロ・ネグレド選手の迫力に圧倒され、クリアしたボールをネグレド選手に当て、そのままゴールされてしまったのです。チャンピョンズ・リーグでも、キーパーのミスでゲームを失っています。最後の壁であるキーパーのミスは、チーム全体の士気を阻喪させるものです。上手くいっていないチームはますます落ち込んでしまいます。一方、アトレチコ・マドリードは、新型コロナから復帰したスアレス選手はチームにまだフィットできませんでしたが、後半メンバーを入れ替えたら、まるでチームが生き生きと爆発、バリャドリードに2:0で完勝、首位に躍り出ました。他のチームより2試合消化していない段階での首位です。理論的には最大勝ち点6点差をつけたことになります。このまま突っ走りそうな予感がいたします。

本日(2020年12月8日)から英国では「史上最大のワクチン接種計画」が始まりました。米Pfizer社が独BioNTech社から導入したmRNAワクチン、BNT162b2の緊急使用が始まりました。今月中に米国(12月15日接種という未確認情報も)、欧州、そして我が国でも来年春までには緊急使用が認められる見込みです。一方、ロシアではアデノウイルス・ベクター・ワクチン「Sputnik V」の大規模接種が11月5日からロシアで始まりました。また、もう一つのmRNAワクチンである米Moderna社のmRNA-1273も米国では12月22日から接種開始(未確認情報)という噂も流れています。中国では2020年7月から中国Sinopharma社の不活化ワクチンが緊急使用されています。バタバタと使用認可が認められた新型コロナ・ワクチンですが、読者の皆さんはすぐに接種したいとお思いでしょうか?我が国の医療関係者には結構後ろ向きの意見も多いのです。我が国政府はPfizer社が国内で展開中の160人の治験データと海外のP3データにより安全性と有効性を確認した上で、特例承認に踏み切る見込みです。ただ実際の接種は国民の選択に委ねるという無責任な態度を取り、重症化するリスクの高い老人にまず接種するという甘い言葉を政府は弄しておりますが、それは本当なのか?今回のコラムで検証いたします。

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皆さん、お元気ですか?
英国からリーガエスパニョーラのエイバルにこの夏に移籍した武藤嘉紀選手が、とうとうゴールを第11節のベティス戦で叩き込みました。これでなかなか得点を挙げられなかった、鬱憤を一気に晴らし得点を重ねて欲しいと思います。武藤選手の嬉しそうな表情に思わず笑みがこぼれました。

さて本題です。抗体医薬に続き、核酸医薬市場の本格的な離陸が起こりつつあります。DDS(医薬送達システム)の開発がまだネックですが、この問題が突破できれば、急速に市場を拡大、抗体医薬に型を並べる可能性があるのです。欧米市場の関係者は今月固唾を飲んで核酸医薬の第二の、そしてsiRNA医薬では初のブロックバスターとなる「Leqvio」(inclisiran、スイスNovartis社)の米国医薬品局と欧州医薬庁の認可を待っています。一部報道ではイタリアにある製造拠点の査察が新型コロナウイルスの流行のため後れており、来年にずれ込むという予想もあります。P3治験で圧倒的な効果を示したため、販売認可はまず間違いありません。新型コロナのメッセンジャRNA(mRNA)ワクチンの緊急認可に加えて、来年はこの他数品目の核酸医薬の販売認可も予定されており、2021年は核酸医薬の年となりそうです。我が国でも初の核酸医薬「ビルテプソ」(ビルトラルセン、アンチセンスDNA)が2020年5月に発売されました。日本新薬が国立精神神経研究センター共同開発の成果です。これについては詳しく続報いたします。我が国の製薬企業は抗体医薬で出遅れた轍を踏んではなりません。日本の核酸化学の強さを梃に、是非世界市場に打って出ていただきたいと願っています。

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